先輩の本性 ページ5
「いやぁ、僕師団に入るって言ってくれる人二人もいたやなんて…ビックリやわ」
その時先輩の電話がなった。
「もう時間や、また明日な」
先輩はそう言って私を送り出した。
しばらくして師団部屋に忘れ物をした事に気が付いた。踵を返し足を早める。
「失礼しま〜す…」
部屋は静まり返っていて先輩もいなかった。それが不気味に思えた。狭い部屋もなんだか怖い。
「あ、あった」
探していたのは亡き母からもらった翡翠色のペンダント。中には両親の写真も入っている。
部屋を出て廊下を歩いていると不自然なレンガの壁があった。指でスルスルと撫でるとカチリと音がした。何かを押してしまったようだ。
「やばっ…」
その奥にはひとつの扉。恐る恐るそこを開くと
「…いけない子やね、Aちゃん」
キリヲ先輩がいた。
「キリヲ先輩、この部屋は…」
「隠し部屋」
「…?」
「ここが見つかった以上、ただで帰すわけには…なぁ?」
先輩は怪しい笑みを浮かべ、頭をポンッと撫でた。
___
先輩は前髪の片方をかきあげて、眼鏡を外した。
いつもの先輩とは違う、なんて言うか
少し怖い感じがした。
___
(原作沿い無くなります。平和な恋愛ですよ、はい)
「ひっ、」
先輩の目に肩がすくんで動けなくなった。
「その顔凄く好きやわ…絶望した顔」
手を顎に近づける直前に先輩は手を引っ込めた。
「なんてな、怖がらせるつもりは無かったんやけど、泣いちゃったかぁ…」
私はこういうのには脆い。怖いものも痛いのも物凄く嫌いで、悪魔じゃないのかななんて考える時もあった。
「ごめんなぁ、Aちゃん」
「うっ、ふぅ…ぁ」
先輩は腰を抜かした私をぎゅっとして背中をさすってくれた。
「…でも、さっきのが僕の"本性"やから」
「…え?」
「覚悟してもらわんとな」
一体、何をですか?
330人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
アイリ - 続き楽しみにしてます! (2020年2月25日 18時) (レス) id: 9394df581f (このIDを非表示/違反報告)
アイリ - あ、ありがとうございます!面白かったです! (2020年2月25日 18時) (レス) id: 9394df581f (このIDを非表示/違反報告)
沫梨(プロフ) - アイリさん» コメありがとうございます!結婚式ですね!了解です! (2020年2月24日 20時) (レス) id: 175b7a0ad4 (このIDを非表示/違反報告)
アイリ - 夏祭り面白かったです!リクエストよろしいでしょうか?結婚式よろしくお願いします!これからも頑張ってください! (2020年2月24日 18時) (レス) id: 9394df581f (このIDを非表示/違反報告)
沫梨(プロフ) - スイカバーガチ勢野坂さん» 遅れてしまい申し訳ありません!夏祭り了解しました!!コメありがとうございます! (2020年2月20日 21時) (レス) id: 175b7a0ad4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:沫梨 | 作成日時:2020年1月5日 10時