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あの後僕達は医務室へ行き、Aさんは病院へ行った。オペラさんが迎えに来たから何も心配はないと思うけど…
「家に帰ったらどうなのか聞こう」
「…僕も行ってええか?」
「いいですけど…大丈夫なんですか?」
ずっと俯いてたし…
「ぜーんぜん!ただあの図書師団の一人にほんのさつi」
「え?」
先輩は頬をビンタした。どうしたんだろうか。
「やっぱり心配やし…様子を見ときたいと思て」
「なるほど」

先輩と家に行く約束をし、午後の授業を受けた。


____



「…んん」
あれ、なんかフカフカだなぁ。図書館に居たはずなのに。
「起きましたか、結構危なかったんですよ」
「オペラ…さん?」
「はい、体調管理はしっかりしましょう」
「うっ」
オペラさん曰く、昼まで図書館にいて、気付いた先輩達が医務室に連れてきてくれたらしい。そして病院へ行って…薬をもらってきたと。

「…薬は飲みません」
「治るのと治らず苦しむの、どちらがいいでしょうか」
「でもやです」
「…まだ飲む時間じゃありませんし、私が優しい内に決めといた方が良いですよ」
そう言ってオペラさんは部屋を出ていき、家のドアが開いた音がした。入間くんが帰ってきたのかな。
「…マスクの着用を」
「はい」
ん、部屋の前で何かしてるし、この声は…
「せんぱい…?」
来たら移してしまう。布団をこれでもかと言うほど被り、先輩が来ないのを願った。

「…Aちゃん、体調はどうや?」
先輩は呼び掛けてくるけど私は布団から出ない。
「布団被っとったらわからんやん…ちょっとだけ出てきて欲しいんやけど」
足音が近付く。布団を掴まれても抵抗するけど、私は女で先輩は男だから呆気なく剥がされてしまった。
「先輩…帰ってください、移ります」
「でもマスク付けとるよ」
「だからって移らないとは限りません」
苦笑いをしながら先輩はちゃっかり先程オペラさんが座っていた椅子に座った。
「ちょっ、帰って」
ベッドの軋む音がして、私は後ずさる。
先輩がこっちにずいっと顔を近づけてニコニコ笑う。

「薬、飲めないんやってな、飲ませてあげようか」
「…はい?」

いきなりで私はしばらくの間放心していた。

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設定タグ:魔入りました入間くん , アミィ・キリヲ , 恋愛   
作品ジャンル:アニメ
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アイリ - 続き楽しみにしてます! (2020年2月25日 18時) (レス) id: 9394df581f (このIDを非表示/違反報告)
アイリ - あ、ありがとうございます!面白かったです! (2020年2月25日 18時) (レス) id: 9394df581f (このIDを非表示/違反報告)
沫梨(プロフ) - アイリさん» コメありがとうございます!結婚式ですね!了解です! (2020年2月24日 20時) (レス) id: 175b7a0ad4 (このIDを非表示/違反報告)
アイリ - 夏祭り面白かったです!リクエストよろしいでしょうか?結婚式よろしくお願いします!これからも頑張ってください! (2020年2月24日 18時) (レス) id: 9394df581f (このIDを非表示/違反報告)
沫梨(プロフ) - スイカバーガチ勢野坂さん» 遅れてしまい申し訳ありません!夏祭り了解しました!!コメありがとうございます! (2020年2月20日 21時) (レス) id: 175b7a0ad4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:沫梨 | 作成日時:2020年1月5日 10時

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