Ciero ページ27
ロケバス内
「…」
阿「おい目黒〜、彼女さんどうにかしてあげてよ〜」
俺の隣に座っているAさんはずっと顔を赤くしたまま、足を揺らす。
向「Aさんは足揺らすくせがあるんかな?ドジっ子だし…可愛いよなぁ」
ラ「確かに可愛いよね〜…」
康二とラウールはうっとりしたような感じでAさんを見ている。
「…ねぇAさん」
「…ん」
彼女の耳元に口を寄せて、こう言った。
「本当に俺の彼女になる気、ない?」
「……でも私となんかでいいの?」
「俺が守るからさ」
「…口先だけではなんとでも言えるよ…せっかく私も忠告したのに…"店員とお客さんの関係に戻りたい"って」
「それはみんなに向けてでしょ、Aさんに一目惚れだったんだ」
「…考えさせてください…っ」
更に顔を赤くするAさん。
深「イチャイチャは他所でどうぞ!!全くっ」
ラ「ふっかママぁ」
向「ママぁ」
岩「ふはっ」
深澤くんの一言で話は中断され、Aさんも一緒に楽しめるように生配信でやった「○○No.1」をやる。
そんなことをしていたらCieroに着いていて。
「…皆さん事務所に帰るんじゃ?」
Aさんはこの後仕事なのでCieroまで来たんだけど…
深「…みんなAさんの作ったカプチーノ、飲みたくなっちゃってさ」
宮「目黒が美味しいって言ってたの聞こえてたから飲みたいんだよね」
「…ってことで、またお邪魔します」
「ふふ」
Aさんは笑って、鞄からエプロンを取り出し、それを付けるとみんながバスを降りたのを確認して店の扉を開けた。
「どうぞ、お好きな席へ」
「んじゃあAさんの隣で」
「「おいっ!!」」
佐「お前っそれはダメだ!!」
渡「なら俺も!」
向ラ「俺も〜!!」
「言っとくけどAさんは渡さないからな」
向「ラウールどこ座るん?」
ラ「んーとね…」
「聞いてないし…」
「あの、目黒くん」
みんな店に入って、Aさんはドアを閉める。
「返事は少し遅れるかもしれないけど…待っててほしいな」
「いくらでも待つよ、ほらみんな恨めしそうにこっち見てるから早く行こ?」
「…そうだね笑」
ドアの前に立って、Aさんと一緒にCieroのドアを開けた。
fin_
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作者名:沫梨 | 作成日時:2020年2月20日 18時