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side＿R＿
｢今日の撮影は終わりです！ありがとうございました！！｣
｢ありがとうございました！｣
取材を含め、雑誌の撮影を終え、スマホを見るとグルの方で｢宮森さんが事務所に来る｣とあべちゃんがメールを送っていた。それはおよそ10分前。
｢うっそ、Aさん来るの？早く帰ろ｣
…こんなにもドキドキするの久しぶりだな。っていうかなんであべちゃんがAさんを事務所に？
｢これは事情聴取だね｣
着替えを済ませ、鞄を持って楽屋を飛び出した。
＿＿＿
side＿A＿
｢…いいんでしょうか、事務所になんて｣
｢あのまま一人にしてたらちょっと危なかったかもだから｣
俺は見たんだ、休憩室に入る前、レジ前の宮森さんを睨んでいた女の人を。
バレているのか、もしかしたらと予測をつけているだけなのか、それとも俺と話してるからなのか。
どっちにしろ危ないのは確かなんだ。放っておけなかったから。
事務所に付いて、エレベーターで楽屋へ。
"SnowMan"様と書かれているドアを開けば皆がこっちを一斉に見る。
岩｢おかえり、誰かに見られたりしてなかった？｣
｢人があんまりいない道通ってきたから大丈夫｣
佐｢宮森さぁぁぁぁんっ！！｣
｢佐久間さん、岩本さん、お久しぶりです｣
宮｢会うのはYouTubeの動画以来だね、改めまして宮舘涼太です、よろしく｣
｢…は、はい、こちらこそ…｣
｢なかなか仕事の都合で会えなかったもんね、涼太はいつも｢ダテ様｣とか｢貴族｣とか言われてる笑｣
｢Wikipediaで調べてる時に知りました、ほんとにロイヤルですよね…｣
宮｢ありがとう笑｣
ほのぼのした空間でゆったりしてたら勢いよく走ってくる足音が。
岩｢お、多分ラウだな｣
バンッとドアが開き、現れたのは照の予想通りラウだった。
ラ｢あべちゃん…宮森さん来るなら言ってよ…｣
｢メールで言ったって笑｣
ラ｢…それは知ってるけど…｣
息を整えながらソファに座るラウ。全力でダッシュしてきたんだろうな。
隣にいる宮森さんをチラリと覗くと何故か、顔を伏せていた。
｢…宮森さん、どうしたの？｣
｢あ、いえ、何も…ありません｣
｢…そう？｣
何もないって言うならいいんだけど、何か隠していそうな言動だったように感じた。
ラ｢…むぅ｣
その直後にラウから浴びせられる嫉妬の目がちょっと痛かったです。
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作者名：沫梨 | 作成日時：2020年2月20日 18時
