写真家の想い人【第五人格】 (ページ4)

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第四話:時間切れページ4

｢そう言えば…あれ、どのくらい持つんだろ…｣

いやね、実際私はあの力、全く使ったことがなかったんです。
荘園に来たのが最近だから…という理由もあるとは思うけど…

少しの間疾走していると、目の前には暗号機をウィラが解読していた。

｢ウィラ！｣

｢A、大丈夫だった？｣

｢何とか逃げ切れ…ってなんでそんな事！｣

｢貴方がジョゼフと話していた事、覗き見させてもらったわ。羨ましいったらありゃしない！私だってあんな恋…｢恋じゃないよ！！｣

｢あら、そう？私から見れば仲良さげな人達に見えたけど？｣

｢も、もういいってば…早く解読しよう！｣

ガコン

｢よっし、終わった！！残り二つ…探さないと！｣

｢場所の検討はついてる。私に着いて来て。｣

｢了解！｣

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

｢…ったく、彼奴はジョゼフを前にするとすぐ捕まりそうになる…危なっかしいんだよ…｣

残り二つとなった暗号機の一つ解読途中、モヤモヤとしたものが心の中で渦巻いていた。

｢どうしろって言うんだ…Aはジョゼフに目がない…俺なんか嫌味を言われるだけ、眼中に入れてはくれないだろうな…｣

はぁ…っくそ、少しは気付いてくれても…

ガンッ！

｢…やべ、勢い余った…｣

まぁ解読完了してるし、次のとこ行くか…

｢相当、悩んでいるみたいだね。｣

｢んなっ…いつの間に！！｣

｢君はきっとAの事が思い浮かんだ時は周りが見えなくなる。違うかい？｣

｢…否定は、しねぇ…そういやぁ、お前。次会う時は俺を先に捕まえるとか言ってなかったか？それをほっぽり出してAを先に…お前も人の事言えねぇぞ｣

｢…確かにそうかもしれないね。だが、君のように暗号機を壊す…私からしたらチェアを壊す事まではしないよ。そんな事していたら友達や仲間として居られなくなるんじゃないかな。｣

｢…うっせ…｣

俺は途中、梟を身代わりに付け、逃げようとした。

｢…そろそろ、解読も終わりそうだからな。俺は行く。じゃあ…っ！！｣

｢そう簡単に逃がすと思うか？…そう思っていたのなら君は随分とハンターが甘いと思っているんだね｣

｢んな事思ってねぇよ！…っそ、離せ！！｣

俺は…Aと一緒に…

｢…残念。時間切れだ。｣

目の前には、赤いロケットチェアがあった。