第一話:私の想い人 ページ1
私には想い人が居る。
それは私が館へ招待された時の事___
「…貴方は…」
「あぁ、私はジョゼフ。君達サバイバー側では無いハンター側の者だ」
「…Aです!よろしくお願いしますね」
「宜しく頼む」
「ジョゼフ…さんは…」
「さんは付けなくてもいい、敬語も無しで大丈夫」
「なら…ジョゼフは、何の職業を?」
「写真家さ、あぁそうだ。君を被写体にしてもいいかい?」
「何故?」
「君が綺麗だからかな」
「き、き…!」
「どうしたんだい?顔が赤いが…」
「な、何にも無いよ!…被写体かぁ…1度やりたかったんだよね」
「…なら明日のこの時間、此処に来てもらいたい。」
「分かったよ」
「…ところで君は何をしているんだい?」
「職業の事?私は絵師。絵が得意なの」
「成程…。君らしい力だね」
「ふふ、ありがとう」
*
あれから数週間。
彼女から話しかけることが多くなっていき、ゲーム後でもよく話す時間が長くなった。
「ジョゼフ〜!」
「こんばんは、A」
彼女は決まって私の耳か尻尾を触ってくる。
なんでも「羽毛布団みたいで気持ちいいから」ということだそうだ。
「あー、ジョゼフの耳としっぽ…史上最強のふわふわさだね」
「喜んでくれたなら良かった」
別に嫌がる必要も無い、好きな人に触られるのは嫌でも無いからね。
「あ、次呼ばれてる…そろそろいかないと」
「偶然かな、私も呼ばれているんだ」
「じゃあ今日のハンターは…」
「私みたいだね」
「やった!ジョゼフのもふもふ〜」
「言っておくが、私は捕まえるよ」
「ひゃあっ!」
「それがルールじゃなかったらどんなに嬉しいことか…」
「ん?何か言った?」
…彼女は耳が良いようだ、蚊の鳴くような声で言ったつもりが聞こえているとはね。
「いや、何でもないさ。さぁ今日のゲームは楽しいのかな」
「絶対逃げ切るもん」
「ふふっ、それはどうだろう」
「絶対逃げ切る!!」
きっと彼女は頑張り屋で皆からムードメーカーなんて呼ばれているんだろう。
そんな所に私は惹かれたんだ。
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凜ネコみゃあお??ω??本垢(プロフ) - 忙しそうっての分かってるから謝んなくても大丈夫ですよ!(´;ω;`) (2019年7月4日 8時) (レス) id: 06eba412d1 (このIDを非表示/違反報告)
沫梨(プロフ) - 凜ネコみゃあお??ω??本垢さん» コメントありがとうございます!前のコメントにお返しすることが出来なくてすみません… (2019年7月4日 5時) (レス) id: 2f8e2ebefd (このIDを非表示/違反報告)
凜ネコみゃあお??ω??本垢(プロフ) - イライもつくって!(`・ω・´)みたい! (2019年7月4日 0時) (レス) id: 06eba412d1 (このIDを非表示/違反報告)
凜ネコみゃあお??ω??本垢(プロフ) - 頑張ってください楽しみにしてます (2019年4月4日 7時) (レス) id: d2c743d3d6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:沫梨 | 作成日時:2019年3月29日 8時