第十話:彼等の決意 ページ11
｢やったぁぁ！！逃げ切れたよ！｣
｢おめでとう、4人共｣
｢…あれ、カール？｣
カールが居ない
何時も居るのに
｢カールは何処？…って思ってるの？カールなら中庭に居るわ。｣
｢エミリーさん…？｣
｢カールから伝えたいことがあるらしいわ。どんな返答をするかは貴方次第ね｣
｢？？｣
｢とにかく行きなさい。待っているから｣
｢は、はい…？｣
＊
中庭に行く途中、ジョゼフに会った
｢ゲーム後に何処に行くんだい？｣
｢カールに呼ばれて中庭に｣
｢…そうか。遂に彼は…｣
ジョゼフ…具合悪いのかな。俯いてる…
｢…私も君に伝えたいことがあるんだ。時間はとらない。すぐ終わるよ｣
｢？｣
｢…初めて、君と会った時…鮮やかに色を扱う君に目を奪われた。それ程綺麗なのだと思ったんだ。だが君には彼がいる。私の恋は即座に崩れ落ちたよ。…あぁ、少し長くなってしまったね。簡潔に伝えると、私は君の事が＿＿＿＿
＿＿＿＿好きなんだ。｣
｢…ぁ｣
｢叶うはずも無い恋だって事は分かってる。伝えたいことはこれだよ。返事は何時でもいい、急かす必要も無いからね｣
｢…ごめんなさい。私は＿＿＿＿＿｣
｢…やっぱりか。分かっていたけど辛いものだね…っ…｣
｢本当にごめんなさい…。ジョゼフの気持ちには答えること…出来なかったけど今まで通りの関係が私は好きなの｣
｢…ふふ…ははははっ！…本当に君は素直だね。きっと彼に告白されても大丈夫だろう。じゃあ、また明日｣
｢うん…！！｣
＊
｢ごめん！遅くなった！｣
｢あ、A。全然大丈夫だよ｣
沈黙が流れる中、口を開いたのはカールだった
｢…あの、さ｣
｢突然呼び出してごめん。エミリーさんから聞いたとは思う｣
｢うん、伝えたいこと…｣
確か、ジョゼフは告白だって…
｢僕は、何時も元気で心優しい君がずっと気になってた。勿論、家が隣で遊んでいた時も…｣
｢…うん｣
｢…どんどん綺麗になっていく君を見て気持ちが抑えられなくなりそうだったけど、まだダメだって自分で閉じ込めてた｣
｢…でも決意したんだ｣
｢この言葉、伝えないと後悔するんじゃないかって｣
｢だから｣
カールは私に近づき、目をしっかりと見つめ、出した言葉は、
｢…僕と付き合ってください…！｣
彼なりの決意だった。
第十一話:分かっていた結末とその後→←第九話:伝えたいこととライバル宣言
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夜宵 - なんか、イライ君のキャラ違うくないですか？ (2021年4月7日 9時) (
レス) id: 02079f421c (このIDを非表示/違反報告)
沫梨(プロフ) - 気づきませんでした…ご指摘ありがとうございます！御迷惑お掛けしました… (2019年3月25日 13時) (レス) id: 9cc1f29c3a (このIDを非表示/違反報告)
かなと - 編集画面をよく読みオリジナルフラグをお外し下さい違反です (2019年3月25日 12時) (レス) id: 0c77f35464 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：沫梨 | 作成日時：2019年3月25日 12時
