小さくなりました ページ9
体が動かしずらくて目が覚めた。
ベットから出ようとしてもなかなか出れない。
一体なんだ。
｢…っはぁ｣
ん？なんか声が妙に高い気がする。
シーツを押し上げ、床に下りてカーテンを開く。
目線も低い、とても低い。違和感しかない。
｢…小さい…手？｣
隣で寝ている旦那を起こそうともう一度ベットに乗ろうとするが、全く届かない。
とりあえず近くにあった化粧台に乗り、鏡を見てみる。
｢…え｣
何これ何これ、え、ほんとに何これ。
｢小さくなってる…誰の魔術…？｣
そんなことよりこの体じゃ朝ご飯どころか仕事にすら行けない。
途端に体がぐらついて、床に鈍い音を立てて落ちた。
｢…っ…｣
頭を強打し、視界が揺らいだ。
頼むから起きてよ、先輩。
｢なんの音ぉ…？｣
ダブルベッドから起き上がった先輩は辺りを見回す。そして化粧台を見た時目を見開いた。小さい子供がいるんだから驚きだろう。
｢…もしかしてAちゃん？｣
痛む頭を押さえながら頷くと、キラキラした目で私を抱き上げた。
｢…台所に連れてってください、ご飯作るので｣
｢こんな体で作るの？危ないやん、僕が作るわ｣
そうは言ったが、どうだ。
私を椅子に座らせて、私のエプロンをしたかと思えば、ほんの数分でパンとスクランブルエッグは焦げるわ、飲み物も零すわで任せてられない。
｢…ご飯はいいです、どこがで買っていきましょう｣
｢う、うん｣
自分の部屋にあるスーツを着ようと思ったがぶかぶかすぎて脱げてしまう。パジャマの上にスーツの上部分でいいか。
｢抱えてください｣
｢なかにはちゃんと着とるよな？｣
｢パジャマ着てますよ、大丈夫です｣
＿＿
子供とは言っても10歳ほどだから、歩けるには歩ける。だがそうすると時間が物凄くかかり、カルエゴ先生の説教が待つこととなるため、先輩に抱えてもらっている。
問題児クラス前
｢ほんまに大丈夫…？｣
｢ご心配なく、魔術は正常ですし、服も落ちやしません｣
ここへ来る間にピンで止めておいたから、多分落ちない。
息を吐いて、いつもより大きく聞こえるクラスのドアを開いた。
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ライ - 好きー♡ (4月19日 22時) (
レス) id: 3472106834 (このIDを非表示/違反報告)
おふ - 叫びまくりました！！ありがとうございました！！ (2022年5月29日 16時) (レス) @page13 id: b7e02255d2 (このIDを非表示/違反報告)
あお - よし、、、、、、好きだ♡ (2022年4月7日 13時) (レス) @page13 id: eddd57a166 (このIDを非表示/違反報告)
アリス - うん…好きです。結婚してください（おい何言ってやがる） 申し訳ございません。許してください(土下座) とっても素敵な作品でした！ (2020年11月6日 17時) (レス) id: 48980b5e27 (このIDを非表示/違反報告)
アリス - なんて!!!素敵な作品なんですかぁぁぁぁ。好き!好きです!!これからも頑張ってください!!! (2020年10月7日 7時) (レス) id: 48980b5e27 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：沫梨 | 作成日時：2020年3月4日 10時
