検索窓
今日:1 hit、昨日:4 hit、合計:32,154 hit

アミィ家の日常 ページ8

「ただいま」

私は学校でカルエゴ先生からもらった資料と押し付けられた仕事全てを片付けて帰ってきた。
癒しともいえる玄関まで迎えに来てくれる先輩がいない。
ちなみに家は学校の近くに建てた。先輩は「あの家には入らん方がいい」って。昔の件もあるし仕方ないけれど。

「…先輩」
リビングに行けば、ソファーの上でぐっすり寝てる優男。目の前の机には眼鏡が載っている。
「眼鏡もらっちゃいますからね」
だいたい分かっているが、眼鏡をかければ案の定伊達だった。
「…熱っぽいとかいって仕事休んだくせに帰ってきたらすやすやと…」
まぁ仕事ばっかで私なんかより辛いのは知ってる。今日くらい休ませたっていいか。


今の時刻は20時。洗濯した服を取り込もうと思ったら既に畳んで洗面所に置いてあるし、洗い物だってして合った。
「先輩への感謝は起きてからにして…晩御飯はどうしよう」
食材は揃っている。シチューにしよ。

およそ20分。先輩が起きた。
「…おかえりぃ…いい匂い…やなぁ」
まだ寝惚けているのか、髪がはねている状態でふらふらしながらこっちに来るものだから、少し笑ってしまった。
「…んん」
「眠いなら寝ててもいいですよ」
「いや…シチュー食べる…」
「ならまず顔と手を洗うのと髪を直して来てください、はねてます」
先輩は寝惚けては私のところに来てはにかむのが毎日でバッチリ目が覚めた頃にはドSに戻っているというギャップ。どうにかならないものか。

洗面所から戻ってきて、気づいたのか
「僕の眼鏡…ないんやけど」
「どっかに落ちてません?」
「…嘘ついちゃダメやで、勝手に取るなんて悪い子や」
「…私、眼鏡外した時の方が好きなんですよね」
そう言えば取ろうとした手を止めて私に抱きつく。

「今日は眼鏡無しでちゅーする?」
「それはいつも通りでお願いします」
「えー」

少し拗ねたが、キッチン前の椅子に座って今か今かと待っている姿は子供のようだ。
「…できましたよ」
「…あつっ」
「ゆっくり食べてくださいね」


今日の仕事で起きた話をしたり、ペットを飼うかとか、生徒の話とか色々話しながらシチューを食べ進めた。


これが私と彼の日常。

小さくなりました→←_



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (95 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
99人がお気に入り
設定タグ:魔入りました入間くん , アミィ・キリヲ , 恋愛   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ライ - 好きー♡ (4月19日 22時) (レス) id: 3472106834 (このIDを非表示/違反報告)
おふ - 叫びまくりました!!ありがとうございました!! (2022年5月29日 16時) (レス) @page13 id: b7e02255d2 (このIDを非表示/違反報告)
あお - よし、、、、、、好きだ♡ (2022年4月7日 13時) (レス) @page13 id: eddd57a166 (このIDを非表示/違反報告)
アリス - うん…好きです。結婚してください(おい何言ってやがる) 申し訳ございません。許してください(土下座)  とっても素敵な作品でした! (2020年11月6日 17時) (レス) id: 48980b5e27 (このIDを非表示/違反報告)
アリス - なんて!!!素敵な作品なんですかぁぁぁぁ。好き!好きです!!これからも頑張ってください!!! (2020年10月7日 7時) (レス) id: 48980b5e27 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:沫梨 | 作成日時:2020年3月4日 10時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。