【文スト】チートな異能の二人組~forth♪~【合作】 (ページ11)

今日:6 hit、昨日:0 hit、合計:779 hit

吠えぬ狂犬と姉妹の再会【by体育祭負けた赤珠】ページ11

「…あぁ。久しぶり。

芥川くん。」

ユリカが少し冷たさを含んだ声を上げると其所には紛れもなく芥川の姿があった。

「「「あ、芥川！？」」」

「お前…。何で此処にいるんだ？」

中原が言う。

「首領がお呼びの故。」

芥川は重苦しい咳を少し交えながら呟いた。

「随分頑張ってるようだね。でも…

もし敦君以外にも怪我人が出たら…どうするつもりだったのかな？」

太宰は笑みを浮かべたがその目には光などなく、真っ黒だった。

「っ…。」

その目から察したのか、芥川は項垂れた。

そして敦を憎々しげに見つめた。

「早く此処から出ていけ。そして二度と現れるな。」

酔いが覚めたマキナが言う。

「そんな珍妙な格好で何が出来る？」

「芥川くん。珍妙な格好の奴なら此処にもいるよ。まったく。お兄ちゃんも大概だよ。」

「…妹君め。」

「あぁ、御免ね。芥川くんは私のこと嫌いだったよね。私お兄ちゃんよりかはマシな教育をしてたと思うんだけどなぁ…。

ともかく、お勤めご苦労様。

中也には帰って貰うよ。

修理代払ってよね。」

「…嗚呼。じゃあな。マキナ、ユリカ。お前らも世話になったな。」

中原は薄く笑みを浮かべ、二人の頭を撫でた後、芥川と共に去っていった。

「あ、薬だ。此を飲めば猫化が解けるらしいよ。早く飲も。」

ユリカにしては珍しい発言をしたあと、マキナを連れて先ほどいた部屋へと入っていった。

「太宰さん…。やっぱりあのお二人は何者なんですか？」

「…。

私が言える事じゃないかも知れないね。」

敦の頭を撫で、太宰は去っていった二人の面影を見つめ言った。
～・～・～・～・～・～・～・～・～・～
急な温度差？ﾌｯ定番だろ？ﾄﾞﾔｱ←