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風見とのお話 い ページ6

自転車を米花駅の駐輪場に置き、時間を確認する。
11:50まだ時間がある。
駅前のベンチに腰掛け、スマホを確認する。
降谷からメッセージが来ていた。
『風見はご存じでしたっけ?』
確認が今更な感じもしなくはないけど、幸い風見裕也は知っている。
『知ってるよー。ありがとうございます。
 それと、サンドイッチ美味しかったよ!』
『それは良かった。夕飯も楽しみにしていて下
 さい。』
送り返したら、すぐに返事がきた。
夕飯作ってくれるんだ。ってか、今ポアロで勤務中じゃなかったっけ?
暇なのかな、と思いながらスリープにした。

12:30に合流だし、恐らく風見は昼食取っていないとみた!
奢られてばかりではしゃくなので、自己満足で風見用に昼食を買いに行くことにした。

駅前はいろんな人で賑わっていた。
親子連れに、カップル、学生の団体。
お昼時でもあるし、お店も満席手前だ。
コンビニで三つのおにぎりとお茶二つを購入した。

仕事として、外で行動するのは本当に久しぶりだった。
黒の組織なら、ノックとばれてしまっても情報を聞き出すなんて考えずにすぐ始末されてしまうから都合がいいとでも思われたのだろうか。これまでの缶詰状態からは、外の仕事に行くなんて考えられなかった。
降谷も降谷で、自分以外の公安の者を黒の組織に近づけるのを最後の最後まで嫌がっていたみたいだし、今まで一人でやっていたのに不思議だ。

黒の組織にはどうやって近づいて行くのだろうか?その辺は降谷と練っていかなければならない。
まぁ、組織内随一を誇る、探り屋バーボンからの紹介という形になるだろうから、そう難しい事ではないとは思う。
バーボンは『あの方』からも信頼されている。
それ故に、どちらかのミスがどちらもの死。正しく、一心同体、唯一無二の存在になるのだ。
A「フィアンセってのも、あながち間違っていないのかもね。」
少し笑いながら、自分にやっと届くくらいの声で呟いた。

そろそろ時間になるので、ホームに入り電車を待つ。
ホームの中は駅と違い、そこまで人は居なかった。
電車が来て、ドアが開く。
運転席側の壁に寄り掛かるようにして彼は立っていた。
私を目視すると、少し驚いた顔をしてから目を反らした。
隣に同じように寄りかかり、顔をみながら
A「初めまして、風見裕也さん。えっと、私は雲海小夜で良いのかな?」
周りから聞くとなんだかおかしい質問をすると、風見は寄り掛かるようにしていた姿勢を向き直した。

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設定タグ:名探偵コナン , 公安 , 安室透   
作品ジャンル:アニメ
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作者名:黒猫になりたい | 作成日時:2019年1月15日 1時

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