風見とのお話 は ページ8
A「私が公安に入ってたって知らなかったでしょ?仕事で会うまで内緒にしてたの。」
ビニールを剥いたおにぎりを渡し、そのあとから、アルコールウェッティ持ってることを思い出した。
まぁ、死にはしないからいっか!
風見「AAという人がスピード出世したということは知っていたが、まさかAだったとは…」
A「降谷零が都市伝説だったのに、今やAAが都市伝説でしょ?都市伝説の下で仕事するのが夢だったのに、ミイラ狩りがミイラになってしまったよ。」
ふざけて両手を広げ、ヒラヒラと降ってみせた。
風見「でも、Aは小さい頃から何でも出来るだろう?スピードでなくても、もしかしたら今の役職に収ま」
A「それだよ!それ!それがなんだかムカつくの!確かに、小さい頃からわりと何でもできたけど、極めるってことはしてこなかったの!だから、全部中途半端なの!私はなんて事はない、ちゃらんぽらんな人間なんです!無理なんです!期待とか私にしないで欲しいんです!私は、もっと気楽に働きたいの!ゆうにいの下からプレッシャーをかけて行くのを楽しみにしていたのに、もうイヤだ!」
風見の話を遮りながらずっと他人に言いたくても言えなかった事を吐き出した。
少しヒステリックになりながら、いい終えた途端にくすねたチョコを口に投げ込む。
A「しかもさ、男性ならわかるけど女性がここまで上り詰めるのは難しいと思うよ?私は、ある意味口封じでこの役職に就けたみたいなもんだし。あぁ、仕事が出来る格好いい人の下で働きたいよ。」
投げやりに呟く。
風見はそれから、何か言いたげな雰囲気を醸しながらずっと無口のまま運転し、私の家に着いた。
何だかとっても気まずかった。
え、何か地雷踏んだ?
風見「着いたぞ。」
車を停め、それだけしか言わない。
何だ!この気まずさは!
そこで、私は忘れていた事を思い出した。
A「あれ、そういえば何で自宅に帰るのか分かってないんだけど、知ってる?」
風見「よくはわからないが、ボックスカータイプかファミリーカータイプの車で、と言われた。」
大きい車、か。
A「あ、お布団だ。」
そう、お布団が一組しかなくて降谷と一緒に寝た。
という訳はなく、私にお布団を譲り、数枚の毛布にくるまって寝ていた。
猫か何かかな?と思いながら、真夜中に寝顔観察した。
ありがとうございます。
マジで天使な寝顔でした。
ありがとうございます。
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作者名:黒猫になりたい | 作成日時:2019年1月15日 1時