【ハイキュー!!】５校での合同合宿が始まったのですが。

「四十六話だよ及川」及川「俺と岩ちゃんの順番逆じゃない(前作参照)?」「間違えたZE☆」 ページ16

*



「うわぁー.....」


びしょびしょに濡れたＴシャツを見る。
...なんかもう、豪快すぎて何も言えないよ。


いや、そういう訳にはいかないね。


「二口くん......パイルドライバーかますよ？」←

二口「分からない人にはとことん分からない技名言わないでください
　 そして止めてくださいしんでしまいます」

「ったく...こんなに濡れたら中々乾かないじゃんよ」


すそを水道のところで絞ると、ぼたぼたと水が落ちた。
湿った生地が肌に吸い付いてきて気持ちが悪い。


まだ床に雫が落ちる。
これじゃコートのほうにも戻れないな...


「青根くん、悪いんだけどタオル持ってきてくれる？
　ウチのマネージャーちゃんに言えばくれると思うから」

青根「！」


ブンッと首を縦に振ると、青根くんは走り出した。
薄暗い空間に、私と二口くんが残される。


二口「いやー、こんなに濡れるモンなんですねぇ」

「...ッのヤロー.....」


改めて思うけど、もにさん苦労してんだな。


にやにや顔を貼り付けて、二口が私と向き合う。
その目が何処を向いているのかは、よく見えない。


「....なに」

二口「ソレ、すぽぶらってヤツですか？想像以上に色気無いんですね〜」


そうして彼が指さしたのは、私の――胸付近。


「はっ？......!!!!...!!.....!!!」


"すぽぶら"――それは私の下着のことを指す。
慌てて胸を両腕で覆い隠し、キッと彼を睨みつけた。


二口「な〜に青根みたいになってんですかぁ？」

「〜〜〜ッ･･････!!!!」

二口「つうか茹でダコみたいっすね！」


及川さんにどこか似た爽やか()スマイルで言う。


....許さん。


「ふっ、たくちぃ....仮にも乙女の下着を見やがってぇ...!!!!」

二口「乙女.......あぁ」

「ッんなのよその間は!!にろ野郎!!」

二口「うわー、そんな悪口初めて聞きましたよ俺」


うん、後輩にここまで強く当たるのも初めてだっつうのよコンニャロめが。
後輩といえば...青根くん、まだかな？


そこまで考えたところで、ふと嫌な予感が頭をよぎる。
もしかして谷っちゃん、青根くん見て怯えてるんじゃ...それも、ものっすごく。
それで中々帰ってこないんだとしたら、やばいな。

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