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私は昼休みにまたあの猫ちゃんに餌をあげようと中庭に向かった。
思わず中庭に着いた私は持ってきた猫缶を落としてしまった。
『あ、あぁあ…』
一「………」
そう、今私の目の前に居るのは一松。
急に激しい罪悪感に襲われた。
一「何、また僕の猫を傷つけようとするの?」
一松は私の事を警戒している。
『い、や…違う…違う…』
私が急なことで焦っていたそのときだった。
猫「ミャーン!」
『あ…』
一「ち、ちょっと…!!」
猫が私の足元に駆け寄ってきたのだ。
一「何で…そいつ、警戒心強い筈なのに…」
猫「ニャッ!ニャッ!」
『あ、あぁ…ごめんね。はい!』
私は餌を差し出す
猫「ニャ〜!」
そうすると猫ちゃんはいつものように美味しそうに食べてくれる。
いつも見てる光景なのに…なのに…
何でこんなに涙が溢れてくるの…?
『ありっがとう…ありがとう…猫ちゃん…』
猫「ミャーン!」
気付けば一松が目の前に立って居た。
一「ねぇ…A…もう一回聞いてもいい…」
『!!うん…いいよ…?』
一「……Aは…本当に僕の猫を殺して無いの?」
『私が…私がそんなことするはずがない!!私は…一松の猫こと誰よりも好きだから…!!信じて…!!』
私がそう言った後、暫くの沈黙が流れた。
すると一松が…
一「………信じて、いいんだね…?」
『い、一松…!』
一「いいよ、信じてあげる。だけど暫くの間はまだ警戒してるから」
『!!!…うん!!』
私はこのとき誰かにこの話を聞かれてるなんて思ってもいなかった。
そう、よりによってアイツに…
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マリレイ - 泉さん» 応援…!?あ、ありがとうございます!!更新頑張ります! (2017年1月28日 20時) (レス) id: 077b0d2046 (このIDを非表示/違反報告)
泉 - これからどうなっていくのか、シナリオ(?)の続きが楽しみです!更新頑張って下さい!応援してますよ!! (2017年1月28日 0時) (レス) id: 1d808f6075 (このIDを非表示/違反報告)
マリレイ - ★★さん» コメントありがとうございます!そう思ってくれたなら嬉しい限りです! (2017年1月5日 18時) (レス) id: 077b0d2046 (このIDを非表示/違反報告)
★★ - おもしろい! (2017年1月5日 2時) (レス) id: d7fe2bc884 (このIDを非表示/違反報告)
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