モブに転生したけどヒロインのリア充っぷりがうぜぇ【呪術廻戦】

夢主あるある（夢主がひっかけてくる男、ちょっと怖い時がある） ページ11

「やっぱり貴方は……不思議な人ですよね」

　本当になんだよって思った。
　質問の次は貶しっすか。良いご身分っすね。お前が俺の弟だったなら飛び蹴り食らわせてたところだったわ。
　一応言っとくがな、俺はお前より年上だかんな？ 年上は敬えって習わなかったのかこの前髪野郎！！

　……まあ、俺は優しい男だからな。その程度のことは水に流してやろうじゃないか。
　心優しく寛大な俺は水を一口飲んで営業スマイル。
　だが、夏油はそんな俺の気づかいを悉くへし折ってくれる。

「貴方からは常に他とは違う何かを感じていました。
　いつも何かを見据えたような顔をしている。だけど、私は貴方の考えていることがまったくわからない。わからせてくれない。少しだけそれが癪でした。
　だからこのような機会を設けて貴方のことを少しでも知ろうと思ったのですが……結果はいつも同じ。
　早々に無理だと悟りました」

　クスリという小さな笑い声。俺からすれば子馬鹿にされているようにしか聞こえない。

　え？ つまりは俺のポーカーフェイスのレベルにムカついて本性を曝け出そうとしたってわけ？
　マジか。お前のことはさっきから散々言ってきたが、漣含むイカれた呪術師共とは違ってお前だけはそれなりに倫理的で常識的な考えを持ち合わせているまともなやつだと思ってたのに。

　今、最高に裏切られた気分。夏油くんってそういう人だったのね！
　絶望のあまりしばらくの間放心して何も喋れなかったのは言うまでもねーな。

夏油傑の盛大な勘違い１→←夢主あるある（たまにえぐいの引っ掛けてくる）

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