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「補助監督、手ぇ出せ」

 今から任務という時に五条呪術師がそんなことを言い出した。今日は何をするんだろうと両手を出す。
 すると、五条呪術師は何食わぬ顔で私の両手に一匹の大きなカエルを置いた。茶色でイボのあるガマガエルがゲコリと私の手の上で鳴いた。

「とても大きいですね、何処で捕まえてこられたんでしょうか」

 しかし五条呪術師はそんな私の質問に答えることはなく、「チクショウ!!」と悔し気に地団駄を踏んでいた。相変わらずである。

「カエルでも靡かねーのかよこの鉄仮面女!!」

「ぶっちゃけ呪霊の方が気持ち悪くないですか」

「じゃあ今度は呪霊でもけしかけりゃいいのか?」

「正直どっちもそこまでって感じですね」

 そう言って、貰ったカエルを面白半分で五条呪術師の顔に近づける。途端に彼はこれまでにない程の悲鳴を上げて無下限呪術を使用。あの五条悟がカエルごときで術式を使う羽目になるとは。夏油呪術師たちが見たらきっと大笑いしていただろうな。

「それにしても本当に大きいですね、何処で捕まえたんですか」

「マイペースも程々にしろよマジで!」

「あ、そういえばさっきあそこの川でコソコソしてましたけど、もしかしてコレを捕まえるために?」

「もう……こんな扱いづらい補助監督初めてだわ」

「どうもどうも」

「褒めてねーんだわ」

 どうやら私にはあのかの有名な五条悟を翻弄させる力があるらしい。現に五条呪術師は私のペースについていけないせいで、まだ何の任務もこなしていないというのにお疲れのご様子だ。これから仕事の人になんだか申し訳ないことをした。

「大丈夫ですか五条呪術師、これから任務ですよ」

「お前のせいな?」

「原因は五条呪術師では?」

 すると五条呪術師はフンと大きく鼻を鳴らして私に背を向け、「お前みたいなチンチクリンをこの俺様がわざわざかまってやってるんだ、感謝しろよな」と何故だか威張り始める。話が自分の不利な方向に進む予感を察知して無理やり話題を変えたのだろうか。色んな意味ですごいなこの人。
 とりあえず「ありがとうございます」と返すと彼は満足気に「俺は心優しい人格の持ち主だからな」と笑った。楽しいのならこれでいいか。

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ガシヤマ(プロフ) - れーとさん» イベントに参加させていただきありがとうございます! 自慢の作品なので神作と言ってもらえてとても嬉しいです。気が向いたら他の作品も読んでみてくださいね。 (1月31日 18時) (レス) id: d005014dc4 (このIDを非表示/違反報告)
れーと - 初コメ失礼します。どうしてこんな神作がいかにもふざけている名前のイベントに参加してくれたのか分からなかったです。イベント参加ありがとうございますorz。(絵がおじょうずなっこって) (1月31日 17時) (レス) @page34 id: 52d6184189 (このIDを非表示/違反報告)
ガシヤマ - 白うささん» お読みいただきありがとうございます! またまだ未熟なところもありますが、私の作品をもっと色んな知ってもらえるようにがんばっていきたいと思います! (1月5日 20時) (レス) id: 5392177912 (このIDを非表示/違反報告)
白うさ - あ、あれ?最後まで読んだら目から鼻水が((初コメ失礼します!!最高な作品でした!!ありがとうございます!!(?) (1月5日 20時) (レス) @page19 id: a68f5e51e3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ガシヤマ | 作成日時:2024年1月1日 19時

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