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ページ27

「事情はわかった。
 でもなんで私を選んだわけ?」


「五条呪術師と仲がいいので、彼の好みもついでに教えてもらおうかなと。
 声の出し方とか、その他諸々」


「本人に聞けよ」


「聞こうとしたら『そんなことぐらい自分で考えなよ』と拗ねたんです彼」


 本当に学生時代よりも面倒な性格になってしまった。まだあの素直じゃない時の方が扱いやすかった。
 困ったものだ。

 一人溜息を吐いていたら、夏油呪術師が「えっと、まあ要するに君は私の持っているビデオが見たいって話だよね」と確認してきた。
 そうです、君の持っているビデオが見たいんです。


「普通に無理」



 キッパリ断られた。



「何故です」


「逆に見せると思った?
 親友の恋人に性癖暴露するとか無理に決まってんじゃん馬鹿なの?」



 しかもボロクソに言われた挙句、汚いものでも見るかのような目を向けられた。
 そこまで言う必要ないじゃないか、たかがビデオで。


「一本だけでいいです」


「数の問題じゃない」


「なら内容だけ」


「死んだ方がいいよ君」


 そう言って背を向け去っていく夏油呪術師。その腰にしがみついて「待ってくださいお願いします」と懇願するも全て無視。


「ホントお願いします、早く満足していただけないと渋谷のスクランブル交差点で公開プレイするとか言い出してるんです。
 私も流石にそれは許容できません」


「そっか大変だね二度と会わないことを願うよサヨナラバイバイ」


「人でなしって叫びますよ」


「叫んだらいいさ、君の肩身が狭くなるだけだよ。
 そして今後私に話しかけないでね、君たちの痴情のもつれにこれ以上巻き込まれたくない」


 夏油呪術師は薄情にも私の腕を剥がして足早に去っていった。
 追いかけようかとも思ったが、あの様子じゃすぐに頷いてはくれないだろう。

 私の今後の人権がかかっているのだ、急がなければならない。
 仕方ないから夏油呪術師からビデオを借していただくのは諦めてレンタルショップで店員さんに聞くとしよう。
 はあ。

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ガシヤマ(プロフ) - れーとさん» イベントに参加させていただきありがとうございます! 自慢の作品なので神作と言ってもらえてとても嬉しいです。気が向いたら他の作品も読んでみてくださいね。 (1月31日 18時) (レス) id: d005014dc4 (このIDを非表示/違反報告)
れーと - 初コメ失礼します。どうしてこんな神作がいかにもふざけている名前のイベントに参加してくれたのか分からなかったです。イベント参加ありがとうございますorz。(絵がおじょうずなっこって) (1月31日 17時) (レス) @page34 id: 52d6184189 (このIDを非表示/違反報告)
ガシヤマ - 白うささん» お読みいただきありがとうございます! またまだ未熟なところもありますが、私の作品をもっと色んな知ってもらえるようにがんばっていきたいと思います! (1月5日 20時) (レス) id: 5392177912 (このIDを非表示/違反報告)
白うさ - あ、あれ?最後まで読んだら目から鼻水が((初コメ失礼します!!最高な作品でした!!ありがとうございます!!(?) (1月5日 20時) (レス) @page19 id: a68f5e51e3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ガシヤマ | 作成日時:2024年1月1日 19時

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