鬼狩り207 ページ7
〜童磨サイド〜
俺が鬼狩りと話している間に、倒れていた女の子が余計な割り込みをしてきた。
童磨「しー! 今話してるだろうに」
邪魔だったので息の根を止めようと扇を振り払う。
すると女の子の姿が消え、気づいたら鬼狩りの腕の中で離れた場所へ移されていた。
速いね! さすが柱は動きが違う。
でもまあ_____あの子はもう手遅れだけど。
「ガハッ……!!」
女の子の胴体と足が切断され、血飛沫とともに崩れ落ちる。
鬼狩りは呆然とその光景を見つめた。
童磨「あ。大丈夫! そこにそのまま置いといて。後でちゃんと食べるから」
そう声をかけると、鬼狩りは顔を上げて鋭い相貌で俺を睨みつけてきた。
そんなに睨むことないのに。
確かに俺は女の子を食べるのが好きだけど、なにもそれだけが目当てってわけじゃない。
むしろ、そちらの方が俺にとって重要。
童磨「俺は『万世極楽教』の教祖なんだ。信者の皆と幸せになり、可哀想な人々を救うのが俺の務め。
その子も残さず綺麗に喰べるよ」
無一郎「皆の幸せ? 目と脳味噌が腐ってるの?
この人は助けを求めていた」
腐ってる!? そんな酷いこと言わなくてもいいのに!
童磨「だから救ってあげただろ?
その子はもう苦しくないし、辛くもないし、怯えることもない。
誰もが皆死ぬのを怖がるから。だから俺が“喰べてあげてる”。
俺と共に生きていくんだ。永遠の時を」
俺は自らの義務を力説した。どれだけ素晴らしいことなのかを。
童磨「人々の想いを、血を肉を、しっかりと受け止めて救済し、高みへ導いている」
口ではそう言いつつも……実は最近、気持ちの変化が起きているんだよね。
すべてはあの……“金髪の女鬼”に出会ってから。
彼女を救いたいのに。永遠を共に生きたいのに。おそらくそれが叶うことはない。
だってあの子は、俺より強いから。
俺より強い子となると、どう頑張っても救えない。それがすごく残念で遣る瀬無い。
ああ_____早く会いたいなあ。
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サリア(プロフ) - さんいちがさん» ありがとうございます!続編でも頑張ります!本誌の無惨が癒しだって?そんなことに!?気になるので読みますね!笑 (2020年4月30日 20時) (レス) id: 05b07eff83 (このIDを非表示/違反報告)
さんいちが - ネタバレ注意。本誌の無惨が孫にひっついてるみたいで癒されますよ!!!!サリア様も見てみてください!!! (2020年4月29日 22時) (レス) id: d344c61285 (このIDを非表示/違反報告)
さんいちが - サリアさん» 最新話見ました!!!たんじろーsideですねフムフム!!これからどうなっちゃうんだろ!!こっち(小説)もあっち(本誌)も!!!気になる!!!!!! (2020年4月29日 22時) (レス) id: d344c61285 (このIDを非表示/違反報告)
サリア(プロフ) - さんいちがさん» 夢主の介入によって、話の展開は変わってくると思います!楽しみにしてくださって嬉しいです!今の所正体を知るのは無一郎だけですが、どうなるでしょう?( ̄∀ ̄) (2020年4月29日 21時) (レス) id: 02855f94f3 (このIDを非表示/違反報告)
さんいちが - サリアさん» うおおおおおお!!!原作と違うだとおおおおお!!!!想像できないっ!!!!!楽しみ!!!!あと最新話見ました!!!夢主ついに……バレたらバレたで、面白くなりそう!!!だって!!!!!サリア様だから!!!! (2020年4月29日 12時) (レス) id: d344c61285 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:サリア | 作成日時:2020年4月5日 15時