鬼狩り238 ページ38
〜無一郎サイド〜
鉄穴森さんは俺の刃毀れした刀を見るなり、驚いたような声を上げる。
鉄穴森「おやっ! これは酷い刃毀れだ!」
無一郎「だから里に来てるんだよ」
鉄穴森「なるほどなるほど! では刀をお渡ししましょう」
あれ? なんか随分と話が早いな。
話題をAから逸らすために、刀を渡してと言った。
けれど、正直この状況で要望するのは無茶だという自覚もあった。
鉄穴森「Aさんと炭治郎くんからあなたについて聞いていますよ。刀のことも頼まれていました。
そして、あなたのことをわかってやってほしいと」
無一郎「Aと炭治郎が……」
僕の新しい刀鍛冶が鉄穴森さんだということは、里にいれば誰かしらから聞くだろうけど……
わざわざ僕のために、鉄穴森さん本人に話をしてくれていたなんて。
鉄穴森「だから私は、あなたを最初に担当していた刀鍛冶を調べて……
あっ、そうだ!」
鉄穴森さんは急に何かを思い出したらしく、その場で焦り始めた。
鉄穴森「鋼鐵塚さん!!」
鋼鐵塚……Aと炭治郎の刀鍛冶。不眠不休の刀の研磨をしていると小鉄くんが言っていた。
彼は今どこに?
鉄穴森「こっちです!」
鉄穴森さんが走り出したので追いかけると、視界の先に見窄らしい小さな小屋があるのが見えた。
そして____近くに強烈な鬼の気配も。
鉄穴森「よかった!! 魚の化け物がいない!! あの小屋で作業していたんです!
中には時透殿に渡す刀もあります!! それを持って、すぐに里長の所へ向かってください!!」
無一郎「いや、駄目だ」
小屋に近づこうとした鉄穴森さんを、勢いよく引っ張る。
鉄穴森「えっ何すか? げうっ!」
Aも気づいていたようで、気配がする方向を睨みつけながら僕たちの前へ進み出た。
無一郎「……来てる」
すると茂みが揺れて、不自然に置かれていた壺から鬼がモゾモゾと出てきた。
一対の目が唇の形をしており、口と額があるべき箇所にそれぞれ目がある。
体中に短い腕という腕が生えまくっていて、気味悪さに拍車をかけている。
その目には『上弦』と『伍』の文字が刻まれていた。
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サリア(プロフ) - さんいちがさん» ありがとうございます!続編でも頑張ります!本誌の無惨が癒しだって?そんなことに!?気になるので読みますね!笑 (2020年4月30日 20時) (レス) id: 05b07eff83 (このIDを非表示/違反報告)
さんいちが - ネタバレ注意。本誌の無惨が孫にひっついてるみたいで癒されますよ!!!!サリア様も見てみてください!!! (2020年4月29日 22時) (レス) id: d344c61285 (このIDを非表示/違反報告)
さんいちが - サリアさん» 最新話見ました!!!たんじろーsideですねフムフム!!これからどうなっちゃうんだろ!!こっち(小説)もあっち(本誌)も!!!気になる!!!!!! (2020年4月29日 22時) (レス) id: d344c61285 (このIDを非表示/違反報告)
サリア(プロフ) - さんいちがさん» 夢主の介入によって、話の展開は変わってくると思います!楽しみにしてくださって嬉しいです!今の所正体を知るのは無一郎だけですが、どうなるでしょう?( ̄∀ ̄) (2020年4月29日 21時) (レス) id: 02855f94f3 (このIDを非表示/違反報告)
さんいちが - サリアさん» うおおおおおお!!!原作と違うだとおおおおお!!!!想像できないっ!!!!!楽しみ!!!!あと最新話見ました!!!夢主ついに……バレたらバレたで、面白くなりそう!!!だって!!!!!サリア様だから!!!! (2020年4月29日 12時) (レス) id: d344c61285 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:サリア | 作成日時:2020年4月5日 15時