鬼狩り237 ページ37
〜無一郎サイド〜
謙遜するAだが、小鉄くんは彼女に対する尊敬の姿勢を崩さなかった。
小鉄「やっぱりそうですよね!?
あの……お願いがあります! 里は今、再び危機に見舞われているんです。
力になってくれませんか?」
お面越しでも伝わってくる、キラキラと期待に満ちた雰囲気。
Aは害をなす鬼ではないけど、金髪というだけで鬼をあっさり信じてしまって大丈夫なの。
里の伝説とやらで、金髪への信仰が厚い……とか?
ていうかAは、以前も里を訪れていたんだ。そして救ったことがあると。
鬼のAがどれほどの実力を持つのかはわからないが、鬼舞辻と並ぶ始まりの鬼。
僕の想像を絶するものかもしれない。
貴方「もちろん。この里を脅かす敵は、一匹残らず消し炭にするよ」
そう言ってにっこりと微笑むAからは、底知れぬ恐ろしさと威圧感が放たれていた。
小鉄「鋼鐵塚という刀鍛冶が、刀の再生で不眠不休の研磨をしているんです。
その人を助けてください! 少しでも手を止めてしまうともう駄目なんです! どうか……!!」
貴方「わかった。案内して」
______
木々の中をひたすら走っていると、お面をつけた男性と出くわした。
彼は鬼を警戒しているのか鉈を構えており、落ち着きなく周囲を見回していた。
鉄穴森「おおっ! 時透殿に小鉄少年! ……と」
小鉄「鉄穴森さん!!」
Aを見た途端動きを停止させる男性のもとへ、小鉄くんが駆け寄る。
なるほど、この人が鉄穴森さんか。僕の刀の新しい担当になった刀鍛冶。
鉄穴森「無事で何よりです。
鬼が襲ってきたかと思いきや、里に雷が幾つも落ちたり……今日は大変な日ですよ。
ところで、この鬼は……なぜ一緒にいるのです?」
Aについて説明すると長くなるし、正体を隠すためにも必要以上に話したくはない。
だからさっさと話題を変えることにした。
無一郎「この鬼は僕たちの味方。攻撃してこないから安心して。
ところで、あなたが鉄穴森という人? 俺の刀を用意してくれてるなら今渡してほしいな」
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サリア(プロフ) - さんいちがさん» ありがとうございます!続編でも頑張ります!本誌の無惨が癒しだって?そんなことに!?気になるので読みますね!笑 (2020年4月30日 20時) (レス) id: 05b07eff83 (このIDを非表示/違反報告)
さんいちが - ネタバレ注意。本誌の無惨が孫にひっついてるみたいで癒されますよ!!!!サリア様も見てみてください!!! (2020年4月29日 22時) (レス) id: d344c61285 (このIDを非表示/違反報告)
さんいちが - サリアさん» 最新話見ました!!!たんじろーsideですねフムフム!!これからどうなっちゃうんだろ!!こっち(小説)もあっち(本誌)も!!!気になる!!!!!! (2020年4月29日 22時) (レス) id: d344c61285 (このIDを非表示/違反報告)
サリア(プロフ) - さんいちがさん» 夢主の介入によって、話の展開は変わってくると思います!楽しみにしてくださって嬉しいです!今の所正体を知るのは無一郎だけですが、どうなるでしょう?( ̄∀ ̄) (2020年4月29日 21時) (レス) id: 02855f94f3 (このIDを非表示/違反報告)
さんいちが - サリアさん» うおおおおおお!!!原作と違うだとおおおおお!!!!想像できないっ!!!!!楽しみ!!!!あと最新話見ました!!!夢主ついに……バレたらバレたで、面白くなりそう!!!だって!!!!!サリア様だから!!!! (2020年4月29日 12時) (レス) id: d344c61285 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:サリア | 作成日時:2020年4月5日 15時