鬼狩り224 ページ24
〜炭治郎サイド〜
小鉄「はっ、はなせよ! あっち行け!!」
子供は震えながら騒ぐ。
炭治郎「目が回っているだろう。危ないよ」
そう宥めても、子供は俺のことも警戒しているらしく俺を突き飛ばした。
小鉄「だ、誰にも鍵は渡さない! 拷問されたって絶対に!
“あれ”はもう次で壊れる!!」
あれって何だ? そう疑問を口にする前に、時透くんが呆れたように言う。
無一郎「拷問の訓練受けてるの? 大人だって殆ど耐えられないのに。君は無理だよ。
度を超えて頭が悪い子みたいだね」
時透くんは厳しい言葉を次々と投げかけていく。
無一郎「壊れるから何? また作ったら?
君がそうやってくだらないことをぐだぐだぐだぐだ言ってる間に、何人死ぬと思っているわけ?
僕は今より強くなって、人を喰い殺す鬼を倒さなきゃいけない。君たちは柱の妨害でもしたいの?
刀鍛冶は戦えないんだから、せめて邪魔しないでくれるかな」
未だ震える子供に催促するように手を出して、時透くんは淡々と容赦無く言い放った。
無一郎「ほら____鍵」
別に邪魔をしたいわけじゃない。彼が言いたいこともよくわかる。
こうしている間にも鬼に殺されている人がいると思えば……
その鬼を斬るために強くならなきゃいけないのは、鬼殺隊の大きな義務。
けど……!!
俺は思わず、その掌をパァンと叩いて拒絶した。
小鉄「!!」
無一郎「……何してるの?」
炭治郎「こう……! 何かこう……すごく嫌!! 何だろう!
配慮かなぁ!? 配慮が欠けています!!」
子供と時透くんはポカンと俺を見つめている。
炭治郎「あなたの言ってることは概ね正しいんだろうけど! 間違ってないんだろうけど!
刀鍛冶の仕事だって、俺たち鬼殺隊にとっては重要です!
だって実際、刀が無ければ俺たち何もできないですよね!?
剣士と刀鍛冶はお互いを必要としていて、戦っているのはどちらも同じです! 俺たちはそれぞれの場所で_____」
その時、聴き慣れた声が背後から聞こえた。
貴方「こんな所でどうしたの?」
声を聞いた俺は反射的に振り向く。
思った通り、Aが不思議そうに立っていた。
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サリア(プロフ) - さんいちがさん» ありがとうございます!続編でも頑張ります!本誌の無惨が癒しだって?そんなことに!?気になるので読みますね!笑 (2020年4月30日 20時) (レス) id: 05b07eff83 (このIDを非表示/違反報告)
さんいちが - ネタバレ注意。本誌の無惨が孫にひっついてるみたいで癒されますよ!!!!サリア様も見てみてください!!! (2020年4月29日 22時) (レス) id: d344c61285 (このIDを非表示/違反報告)
さんいちが - サリアさん» 最新話見ました!!!たんじろーsideですねフムフム!!これからどうなっちゃうんだろ!!こっち(小説)もあっち(本誌)も!!!気になる!!!!!! (2020年4月29日 22時) (レス) id: d344c61285 (このIDを非表示/違反報告)
サリア(プロフ) - さんいちがさん» 夢主の介入によって、話の展開は変わってくると思います!楽しみにしてくださって嬉しいです!今の所正体を知るのは無一郎だけですが、どうなるでしょう?( ̄∀ ̄) (2020年4月29日 21時) (レス) id: 02855f94f3 (このIDを非表示/違反報告)
さんいちが - サリアさん» うおおおおおお!!!原作と違うだとおおおおお!!!!想像できないっ!!!!!楽しみ!!!!あと最新話見ました!!!夢主ついに……バレたらバレたで、面白くなりそう!!!だって!!!!!サリア様だから!!!! (2020年4月29日 12時) (レス) id: d344c61285 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:サリア | 作成日時:2020年4月5日 15時