鬼狩り４３ ページ43
〜貴方サイド〜
私が蝶屋敷に運ばれてから、二週間が経過した。
一晩中魘されていたことが精神的疲弊と看做されたのか、その間私に司令は一度たりとも来なかった。
暇なので蝶屋敷に住む女の子たちのお手伝いをして過ごしていたのだが……。
貴方「やっぱり、やってしまったのかなぁ〜」
そう呟いて、私は部屋で一人頭を抱える。
＿＿＿＿私がカナエさんを治療したことで、屋敷は思った以上に大騒ぎになっていたからだ。
カナエさんがどれほどの重傷を負って生還したかは、屋敷のみんなが知っていたことで……
だからこそそれが2日で完治するなんてあり得ないと、蝶屋敷の女の子たちや隠の人たちも口を揃えて言う。
カナエさんはすぐにでも戦える、任務に行けると言っているが、しのぶさんが猛反対しているらしい。
＿＿＿＿
アオイ「しのぶ様はカナエ様を心配していらっしゃるんですよ」
洗濯物干しを手伝っている時、アオイちゃんはそう言った。
アオイ「怪我が短時間で完治した原因がわかっていないから、明らかになるまで任務は控えるべき……
それがしのぶ様の主張です」
貴方「そっか……」
鬼の血鬼術の仕業ではないかと、警戒されている？
まあ、その通りなんだけどさ……。
アオイ「近々柱合会議が行われるそうです。今回の処遇については、そこで決まるでしょう」
アオイちゃんはそう話しながら、テキパキと洗濯物を干していく。
私も手伝っているうち、あっという間に終わった。
貴方「柱合会議ってことは、柱が全員集まるんだね」
アオイ「そうですよ。柱の前に出るとなると緊張するでしょうけど、Aさんも頑張ってください」
貴方「うん、頑張るよ！ ……え？」
な、何を頑張るの！？ 聞いてないけど！？
貴方「アオイちゃん？ 頑張るってどういうこと？」
わけがわからず、空になった籠を持って歩き出すアオイちゃんを慌てて追いかける。
アオイ「Aさんも柱合会議に出席するんですよ。上弦の鬼との戦いで生き残った隊士として」
貴方「えええええ！？」
き、聞いてないんだけど！？
話せることは全部しのぶさんに話したし、それ以上は本当に何もわからない。相変わらず記憶も戻らないし。
ロクな情報持ってない、たまたま生き残っただけの役立たず隊士って柱に評価されるのが関の山では！？
アオイ「それと……これは噂なのですが……」
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サリア(プロフ) - きのこさん» コメントありがとうございます！そう言っていただけて嬉しいです(´∀｀*) 更新頑張ります！ (2020年3月2日 11時) (
レス) id: 5231526d40 (このIDを非表示/違反報告)
きのこ - この作品超好きです！！更新頑張って下さい！ (2020年3月1日 23時) (レス) id: 45b1b66d37 (このIDを非表示/違反報告)
サリア(プロフ) - ふ ろ ふ き 大 根さん» コメントありがとうございます！更新頑張ります！(*´∇｀*) (2020年2月28日 19時) (レス) id: 02855f94f3 (このIDを非表示/違反報告)
ふ ろ ふ き 大 根(プロフ) - ストーリーめっちゃ好きです！！続き楽しみにしてます( ・∇・)更新がんばってください！！ (2020年2月28日 16時) (レス) id: cfd0445662 (このIDを非表示/違反報告)
サリア(プロフ) - りんさん» コメントありがとうございます！神作品だなんて…嬉しいです(´∀｀*) 更新頑張ります！ (2020年2月27日 23時) (レス) id: 02855f94f3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サリア | 作成日時：2020年2月26日 15時
