鬼狩り38 ページ38
〜貴方サイド〜
なほ「お体の具合はどうですか?」
なほちゃんに心配そうに聞かれたので、私は上半身を捻ったり腕を振ったりして見せた。
貴方「全然! 痛いところもないし、すぐにでも任務に行けそうです!」
元気なのにお世話になるのは悪いなと思ってそう答えると、なほちゃんは安心したような顔でホッと笑った。
なほ「よかったです!
今、しのぶ様をお呼びしてきますので少々お待ちくださいね!」
そう言って、パタパタと部屋から出て行く。
……はて? しのぶ様とは一体誰のことだろう?
そんなことを疑問に思っているうちに、なほちゃんとは別の誰かが部屋に入ってきた。
蝶の髪飾りをつけた、綺麗な____しかしどこか勝気そうな印象を持たせる女性だ。服装からして隊士だろう。
その女性隊士は私の寝台のそばにあった椅子に座り、自己紹介をしてきた。
??「はじめまして。胡蝶しのぶといいます」
しのぶ……そうか、この女性がなほちゃんの言っていた人か。
胡蝶といえば、鎹鴉がそんな名前を口にしていた気がするな。
貴方「神室Aです。よろしくお願いします」
しのぶ「ええ、こちらこそ。
お体の具合は問題ないと聞きましたが……昨晩魘されていたものですから。皆とても心配していました」
貴方「えっ! 私魘されていたんですか!?」
全然気づかなかったんだけど! とても恥ずかしい!
しのぶ「それはもう、酷く。
眠りながらずっと……誰かに謝罪をし続け、泣いていたんです」
貴方「そうだったんですか……ご迷惑をおかけしてすみません」
そういえば、そんな夢をずっと見ていたような……。
しのぶ「気にしなくていいですよ。
あなたの鎹鴉から、あなたがここ最近任務に出ずっぱりだったことを聞きました。
きっと疲れていたんでしょう。これを機に体を休めた方がいいです」
貴方「ありがとうございます……」
お礼を伝えると、しのぶさんは話題を変えてきた。
しのぶ「ところで……Aさん。
起きたばかりのところ申し訳ないのですが、昨日のことについてお聞きしてもよろしいでしょうか」
貴方「!!」
昨日って、私が気を失った時のことかな。
どうしよう。記憶がほぼ無いせいで、何も答えられないかも……。
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サリア(プロフ) - きのこさん» コメントありがとうございます!そう言っていただけて嬉しいです(´∀`*) 更新頑張ります! (2020年3月2日 11時) (レス) id: 5231526d40 (このIDを非表示/違反報告)
きのこ - この作品超好きです!!更新頑張って下さい! (2020年3月1日 23時) (レス) id: 45b1b66d37 (このIDを非表示/違反報告)
サリア(プロフ) - ふ ろ ふ き 大 根さん» コメントありがとうございます!更新頑張ります!(*´∇`*) (2020年2月28日 19時) (レス) id: 02855f94f3 (このIDを非表示/違反報告)
ふ ろ ふ き 大 根(プロフ) - ストーリーめっちゃ好きです!!続き楽しみにしてます( ・∇・)更新がんばってください!! (2020年2月28日 16時) (レス) id: cfd0445662 (このIDを非表示/違反報告)
サリア(プロフ) - りんさん» コメントありがとうございます!神作品だなんて…嬉しいです(´∀`*) 更新頑張ります! (2020年2月27日 23時) (レス) id: 02855f94f3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:サリア | 作成日時:2020年2月26日 15時