鬼狩り26 ページ26
〜冨岡サイド〜
任務帰り、俺はひょんなことから他の隊士の任務を手伝うことになった。
神室A。階級は『癸』。
階級的に、おそらく入ったばかりの新入りだろう。
しかし彼女からは、歴戦の剣士と似たような雰囲気を感じさせた。新入りとは思えないほどに。
そしてそれは、鬼と戦っている今____確信に変わった。
鬼2体を目の前にして少しも怯える様子もなく、ましてやそいつらが異能の鬼だとわかっても冷静。
そして、足を重くする血鬼術をかけられても、攻撃を余裕でかわすだけの身体能力。
正直、かなりの重さをかけられている。俺は動く分には問題ないが、足への負荷が尋常ではないのだ。
この状況でも焦らず、落ち着いた動きを見せたA。
……やはり神室Aは只者ではない。
鬼殺隊に加わる前から、鬼と戦ってきた経験がある。そういう動き、そういう“目”をしている。
だから____Aを信じて、俺は鬼に集中することができそうだ。
鬼2「まずはてめぇから溶かしてやる!!」
鬼が標的を俺へと移した。
冨岡「全集中・水の呼吸___」
俺は刀を構える。
冨岡「肆ノ型・打ち潮」
斬撃を繋げ、鬼を頸ごとバラバラにした。
鬼1「ひっ……」
残った方の鬼は、敵わないと悟ったのか俺を見て震え出す。
鬼1「ちくしょう、あいつ騙しやがったな! 自分が助かるために俺たちをこいつらと戦わせたんだ!」
冨岡「………?」
何の話だ? まだこいつ以外に鬼がいるのか?
先程の「話が違う」という言葉といい、鬼同士で何らかのやり取りがあったと見るべきだろう。
つまり、こいつを倒しても事態の解決にはならない……まだ町に何かが潜んでいる。
もしかすると、それがAの言っていた旅館と関係してくるかもしれない。
鬼1「クソッ!!」
鬼がこちらに背を向けて脱兎の如く逃げ出す。俺たちの足に鎖を巻きつけたまま。
その直後、俺が追おうとするよりも早くAが動いた。
貴方「雷の呼吸____壱ノ型・霹靂一閃」
目にも留まらぬ速さで鬼に追いつき、その頸を瞬時に斬り落としていた。
何が起こったかわからない顔のまま鬼の頸が飛び、そのまま風に流されるように消滅する。
鬼が消滅したことにより、血鬼術である鎖も消え去った。
655人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
サリア(プロフ) - きのこさん» コメントありがとうございます!そう言っていただけて嬉しいです(´∀`*) 更新頑張ります! (2020年3月2日 11時) (レス) id: 5231526d40 (このIDを非表示/違反報告)
きのこ - この作品超好きです!!更新頑張って下さい! (2020年3月1日 23時) (レス) id: 45b1b66d37 (このIDを非表示/違反報告)
サリア(プロフ) - ふ ろ ふ き 大 根さん» コメントありがとうございます!更新頑張ります!(*´∇`*) (2020年2月28日 19時) (レス) id: 02855f94f3 (このIDを非表示/違反報告)
ふ ろ ふ き 大 根(プロフ) - ストーリーめっちゃ好きです!!続き楽しみにしてます( ・∇・)更新がんばってください!! (2020年2月28日 16時) (レス) id: cfd0445662 (このIDを非表示/違反報告)
サリア(プロフ) - りんさん» コメントありがとうございます!神作品だなんて…嬉しいです(´∀`*) 更新頑張ります! (2020年2月27日 23時) (レス) id: 02855f94f3 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:サリア | 作成日時:2020年2月26日 15時