俺の敵 ページ39
〜狩屋サイド〜
＿＿＿＿＿＿気づけば体が勝手に動いていた。
星宮Aなんてどうなろうが、俺の知ったことじゃない。だから助ける義理はない。
そう……思っていたはずなのに。
俺の投げた槍は地面を直撃し、Aに襲いかかる使い魔を蹴散らした。
貴方「狩屋………くん」
たとえ星宮Aが俺の毛嫌いする、正義のヒーロー気取りの魔法少女だとしても。
この先何度もイラつきながらぶつかることになるとしても。
同じ魔法少女で、神童先輩たちの仲間。それは揺るぎない事実。
そのAを倒そうってなら＿＿＿＿＿＿
狩屋「俺は！！」
俺は高らかにジャンプしてAの前に立つ。
新たに出現させた槍を構え、使い魔を次々にぶっ飛ばしていった。
狩屋「“ウワサ”だろうが魔人だろうがマギウスだろうが、どうでもいい！！
仲間を、みんなを脅かすモノは全部俺の敵だ！！ 絶対許さねえ！！」
槍を振り回し、伸ばす。あるいは刺し、あるいは突く。そうして使い魔をがむしゃらに倒していった。
それを見ていた瞬木は群青色のソウルジェムを翳し、魔法少年に変身する。穴を見下ろしながら言い放った。
瞬木「悪いな野咲。俺も抜けさせてもらう」
さくら「ちょ、ちょっと！ あなたまで何言い出すの！？」
瞬木「お前らの言ってることって、ぼんやりしてて信用できないんだよ」
瞬木は武器である鎖鎌を振り回し、使い魔を吹き飛ばす。
その勢いのまま結界の壁目掛けて刃を飛ばし、衝撃で大きな穴を開けた。そこから階段が降りてくる。
瞬木「“ウワサ”ってヤツが目当てなんだろ？ 先に行きなよ」
貴方「で、でも……」
俺や先輩たちのことが気になるのか、先に進むのを躊躇うA。
瞬木「あの水を飲んでるんだったら、余裕なんてないんじゃないの？」
狩屋「行けよ。こっちは俺に任せとけ」
貴方「！！ ……うん」
やっと決心がついたらしく、Aは階段を登っていく。
その後を使い魔が追いかけるが、瞬木によってすべて切り裂かれていった。
瞬木「行け！」
貴方「ありがとう！！」
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サリア(プロフ) - ありがとうございます(*ﾟ▽ﾟ*) 頑張ります！ (2020年2月15日 0時) (
レス) id: 24cae498c7 (このIDを非表示/違反報告)
ユキ - 続編おめでとうございます！頑張ってください (2020年2月14日 23時) (レス) id: 6f84bfc0dc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サリア | 作成日時：2020年2月14日 16時
