魔人を操る少女 ページ38
〜貴方サイド〜
その空間は……魔人の結界。
競技場のような形をしているけど、石壁に囲われた巨大な塀の中にいくつもの電灯がチカチカと瞬く。
観客席には数え切れないほどの人形。それらが無造作に散らばっている。
これは……まさか！！ 魔人を捕まえて、飼っていたとでもいうの！？
神童「なぜ魔人を！？」
狩屋「どうなってやがる……！」
瞬木「はははッ！ マジでイカレてんなあ」
混乱する私たちをよそに、野咲さんは得意げに佇む。狩屋くんはどういうことだと彼女に詰め寄った。
さくら「心配しなくても、魔力で操られてるから暴れたりはしないよ。むしろ……」
野咲さんは手を翳してフルートを出現させる。
その楽器を奏でた途端、辺りに響く音色とともに人形が小刻みに動き始めた。
そして一斉に私たちへと襲いかかってきた。
神童くんと浜野くんは各々の武器で応戦する。私もステッキで使い魔たちを迎え撃った。
神童「お前ッ……自分のやっていることがわかってるのか！？」
さくら「ごめんね。……でも私たちの計画が達成されれば、すべての魔人は消え去る。これは本当よ」
使い魔の猛攻に耐えていると、地響きとともに競技場の中央に穴が開く。
そこから＿＿＿首の無い、スポーツ選手のようなユニフォーム姿の巨大な魔人が出現した。
突然穴が空いたことで、神童くんと浜野くんは使い魔と一緒に落ちていく。
貴方「神童くん！ 浜野くん！」
さくら「……そっちの脆弱そうな子は、あなたに任せる」
野咲さんは私を見やりながら、狩屋くんと一緒にいた見慣れない魔法少年に声をかける。
瞬木「はいはい」
狩屋「………」
野咲さんが穴の中へ姿を消すと、それが合図であったかのように使い魔が迫って来た。
私一人では到底捌き切れない数。攻撃をかわし、仕掛けながら距離を取るのがやっとだ。
貴方「あっ……！」
急に地面が揺れたことでバランスを崩して、その場に蹲る。その間にも使い魔の動きは止まらない。
このままじゃ、もろに攻撃を食らってしまう……！！
焦りが募ったその時。
＿＿＿＿＿＿緑色の槍が飛んできて地面に刺さり、その衝撃波で使い魔を蹴散らした。
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サリア(プロフ) - ありがとうございます(*ﾟ▽ﾟ*) 頑張ります！ (2020年2月15日 0時) (
レス) id: 24cae498c7 (このIDを非表示/違反報告)
ユキ - 続編おめでとうございます！頑張ってください (2020年2月14日 23時) (レス) id: 6f84bfc0dc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サリア | 作成日時：2020年2月14日 16時
