野咲さくら ページ34
〜狩屋サイド〜
そいつは白装束を身に纏っているが、黒装束の連中とは違って頭までフードをすっぽり被っているわけではない。だから顔がはっきりと見えた。
顔が見えるだけで、怪しさ半減だな。怪しいことに変わりはないが。
ていうか……あいつ、どこかで……？
テレビか何かで見たことがある気がする。そうだ、確か新体操の大会に出ていた。
？？「こんにちは、狩屋マサキ。
私はマギウスの翼、白羽根＿＿＿野咲さくら」
桃色の髪をまとめ上げた魔法少女らしき女は、そう言ってにっこりと笑って見せた。
狩屋「お前がこの黒っちいののボスなわけ？」
さくら「全然違うよ。黒羽根よりは上だけどね」
どうやら黒装束の奴らは黒羽根、白装束を着たこいつは白羽根と呼ばれるポジションらしい。
さくら「私たちは、“マギウスの翼”。マギウスの御三方の目的を遂行するための集団」
マギウスとかいう三人がボスで、こいつらはあくまでその“翼”……要するに命令に従う部下。手足みたいな存在ということだな。
狩屋「そのマギウスってのは？」
さくら「魔法少年少女救済という、崇高な目的を掲げた方々よ」
狩屋「救済、ねえ」
やっぱり曖昧な言い方だな。
何を以て救済とするのか……その重要な部分がわからない。
狩屋「魔人を全部殺すって話は本当か？」
さくら「救済は、魔人の消滅なくして実現しない。あなたならこの意味が理解できるでしょ？」
魔人の消滅＿＿＿__魔人がこの世からすべていなくなる。
それはつまり、魔人になる魔法少年や魔法少女もいなくなるってことで………？
でもソウルジェムが濁り切ったら、ソウルジェムはグリーフシードへと変化し、俺たちの魂は魔人へと変貌してしまうはず。
その仕組みはどうやっても変えようがない………。
狩屋「！！」
その時、思い出した。
魔人に変貌したと思わせて、実際はソウルジェムの濁りが綺麗に消えていた……百雷神社での剣城くんの状態を。
あの現象に、こいつらが、マギウスが関わっているとしたら？
狩屋「……魔法少年や魔法少女が、魔人にならなくなる？」
さくら「わかってるじゃない♪」
野咲は楽しげに笑い、そして言った。
さくら「もしあなたがそんな世界を望むなら＿＿＿
私たちマギウスの翼と一緒に、“ウワサ”を守ってくれない？」
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サリア(プロフ) - ありがとうございます(*ﾟ▽ﾟ*) 頑張ります！ (2020年2月15日 0時) (
レス) id: 24cae498c7 (このIDを非表示/違反報告)
ユキ - 続編おめでとうございます！頑張ってください (2020年2月14日 23時) (レス) id: 6f84bfc0dc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サリア | 作成日時：2020年2月14日 16時
