帰り道 ページ2
〜狩屋side〜
輝くんはサッカー部の中でも割と仲がいい方だ。ときどき一緒に遊びに行く事もある。
だからこそ魔人のことは秘密にしている。いや、そもそも魔法少女か魔法少年でないやつに正体を明かしたことなんて一度もないが。
仲のいい人を巻き込むなんて、気が引けるだろ？
もし巻き込んで、死なせてしまったりしたら＿＿＿＿考えただけでゾッとする。
輝「奇遇だね！ こんな時間に会うなんて。狩屋くん、夕飯はもう食べたの？ 帰りが遅くなると心配されちゃうよ」
まさか魔人と戦ってましたなんて言えるわけもなく、誤魔化し笑いを浮かべる。
狩屋「わ、わかってるよ。今から帰ろうとしてたの。そう言う輝くんは？」
尋ねつつも、輝くんがコンビニ袋を持っていたので予想はついた。
輝「コンビニに行ってて、その帰りなんだ。ねえ、途中まで一緒に帰らない？」
狩屋「いいよ。行こうぜ」
2人で暗い夜道を歩く。
その時、輝くんがふと思い出したように言った。
輝「そういえば狩屋くんは聞いたことある？」
狩屋「ん？ 何を？」
輝「誰から聞いたかはよく覚えてないんだけど……
＿＿＿＿自分の中にある楽しい思い出を、映画にして見ることができるっていう……映画館の噂があるんだ」
狩屋「は？ 映画館？ そんなの知らね……」
適当に流そうと思った直後、俺の脳内がピカッと光った。
こういうおかしな噂話は、“ウワサ”に繋がっている可能性が高い。そう思ったのだ。
狩屋「……輝くん。その話もっと聞きたいな〜」
俺が話に食いつくと、輝くんは困ったように笑った。
輝「僕も聞いただけだし、詳しくは知らないんだ。
狩屋くんにはある？ 楽しい思い出、幸せな思い出。
その『映画館』では、そうした人の記憶の中にある幸せな思い出を映画として映し出し、振り返らせてくれるんだって。
本当だったら一度行ってみたいけど、普通に考えてあり得ないよね」
普通に考えたらあり得ない内容の噂、か。
……調べてみる価値はありそうだ。
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サリア(プロフ) - ありがとうございます(*ﾟ▽ﾟ*) 頑張ります！ (2020年2月15日 0時) (
レス) id: 24cae498c7 (このIDを非表示/違反報告)
ユキ - 続編おめでとうございます！頑張ってください (2020年2月14日 23時) (レス) id: 6f84bfc0dc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サリア | 作成日時：2020年2月14日 16時
