story１０６ ページ6
〜剣城サイド〜
生徒会では異変が起きていた。
ある日を境に、神童先輩が学校に姿を見せなくなったのだ。
俺が最後に聞いたのは、「学校をしばらく空けるから、何かあったら適当に処理しておいてほしい」という言葉のみ。
それから一週間……未だに神童先輩は戻ってこない。
債務整理大集会の後、何があったのだろうか。それを知るすべすらないが。
……今の生徒会は決して一枚岩ではない。
権力を志向する者、保身を旨とする者、楽しさのみを追求する者、意図が読めない者。
俺たちを繋ぐのは、サッカー部のかつての絆＿＿＿＿
ではなく、神童生徒会長の絶対権力を拠り所とする、生徒会役員としての権威。
しかし槭樹Aが現れたことで、事態は揺れ動いている。
俺はどうするべきなのだろう。
＿＿＿＿＿＿＿＿
南沢「神童が登校しなくなって一週間。なぜあいつは学校に来なくなった？」
生徒会室での会議中、南沢先輩にそう訊ねられた。
剣城「俺も知らされていません」
下手に嘘をつくのも面倒なので、正直に答える。
浜野「ふーん。てっきり剣城には話してると思ったんだけどね〜」
南沢「……まさか、槭樹A……家畜ごときに恐れをなしたわけじゃないだろうな」
狩屋「ええ〜。南沢先輩、そういうこと言っちゃいます？」
浜野先輩は笑い、南沢先輩は不穏なことを口にし、狩屋は面白そうに便乗する。
そして、南沢先輩は言った。
南沢「生徒会長がいないなら、役員である俺たちで好きなようにやろうじゃないか」
剣城「……！！ 南沢先輩。勝手なことをするのはやめてくれませんか」
思わず睨みつけると、南沢先輩は不敵に笑う。
南沢「解決すべき問題が残っているだろう。
槭樹Aのこと。そして、奴に負けた瀬戸水鳥の処遇もまだ決まっていない」
突然話を振られた瀬戸先輩が、スッと顔を上げる。
彼女にしては珍しく真剣な表情で、南沢先輩を見上げた。
剣城「……瀬戸先輩は負けていません」
そう反論するも、南沢先輩はどこまでも強気だった。
南沢「神童の助力の賜物……そうだろ？
こんなことが白日の下に晒されたら、どうなるか。
生徒会は実は家畜に負けるような集団だったと知れ渡れば、もはやその威信はガタ落ちだ」
その時。瀬戸先輩が席から立ち上がって南沢先輩を見据えた。
水鳥「なら南沢さん。
＿＿＿＿＿＿次はアンタがAと勝負してみればいい」
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サリア(プロフ) - イナイレ好きさん» コメントありがとうございます！次はVS葵ちゃんへと突入する予定です( ´∀｀) (2020年9月8日 0時) (
レス) id: 02855f94f3 (このIDを非表示/違反報告)
イナイレ好き - 新しい話だ! 続きがめっちゃめちゃ気になる (2020年9月8日 0時) (レス) id: 573d988362 (このIDを非表示/違反報告)
サリア(プロフ) - Rさん» コメントありがとうございます！面白いと言っていただけて嬉しいです！掛け持ちしながらですが、更新頑張ります( ´∀｀) (2020年3月1日 16時) (レス) id: 5231526d40 (このIDを非表示/違反報告)
R(プロフ) - 初めまして、とても面白いです！まどマギのほうも楽しみにしてます！ (2020年2月28日 21時) (レス) id: a1e0e2485c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サリア | 作成日時：2020年2月26日 1時
