story１３７ ページ37
〜倉間サイド〜
突然の指名に驚いたものの、無下にはできず。俺は言われるがままにステージに上がった。
Aの代わりに俺が資金を出す。という要望なのはわかった、が……。
貴方「倉間くん、どう？ この前仲間になりたいって言ってたよね。私に生徒会長になってほしいとか。
仲間なら、困った時に助け合うものじゃない？」
倉間「えっと……」
貴方「お金が尽きてしまって困ってるんだよね……。助けてくれないかな？」
金なら……ある。一応金持ちの息子だから、出せないことはない。けど。
どうするべきか悩んでいると、南沢さんが笑い出す。
南沢「フッ。倉間……お前、神童から見放されて槭樹Aについたのか？」
倉間「ッ……！」
図星なので何も言い返せない。南沢さんの視線が痛い。
南沢「諦めろ。今なら見逃してやる。
それとも＿＿＿＿生徒会と敵対したいのか？」
そう言って、冷たい目で俺を睨む南沢さん。俺は息が詰まりそうになった。
南沢「まあ、お前らしい行動と言えるがな。俺がお前を生徒会役員に推薦した理由もそれだ」
その言葉に、かつて二人きりで話した時のことを思い出す。
強い覚悟を決めて……生徒会に入れてほしいと、南沢さんに直談判した日。
南沢「野心……のし上がろうとする意思。お前にそれを見出した。
野心は努力と成長の礎。上に立つ者として重要な資質だ。そして、俺とお前に共通するものでもある」
俺はいつだって南沢さんの背中を追い、憧れていた。
だから、その南沢さんと共通するものを持っている＿＿＿＿そう言われたら嬉しいはずなのに。
心が底から冷えていくこの感覚は＿＿＿＿＿＿
南沢「だが、お前は野心を実現するに足る実力が無かった」
実力……つまり結果。俺は生徒会役員としてAに勝負を挑んで敗北し、生徒会の顔に泥を塗った。
南沢さんの視線は……負け犬を見る目そのもの。
南沢「お前には分不相応だ。王道を行く資格なんて無い。
だが、そうだな……生徒会に復帰できるようとりなしてやってもいい」
倉間「えっ」
南沢「お前にも役員としての使い道はある。自分の実力を自覚さえすればな」
突然の提案に驚く。まさか復帰させてもらえるなんて微塵も思っていなかった。
だからこそ、A側につくことを決めたんだ。
でも、ここで南沢さんの手を取れば……わざわざ今の生徒会と敵対する必要は無くなる？
南沢「戻ってこい。倉間」
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サリア(プロフ) - イナイレ好きさん» コメントありがとうございます！次はVS葵ちゃんへと突入する予定です( ´∀｀) (2020年9月8日 0時) (
レス) id: 02855f94f3 (このIDを非表示/違反報告)
イナイレ好き - 新しい話だ! 続きがめっちゃめちゃ気になる (2020年9月8日 0時) (レス) id: 573d988362 (このIDを非表示/違反報告)
サリア(プロフ) - Rさん» コメントありがとうございます！面白いと言っていただけて嬉しいです！掛け持ちしながらですが、更新頑張ります( ´∀｀) (2020年3月1日 16時) (レス) id: 5231526d40 (このIDを非表示/違反報告)
R(プロフ) - 初めまして、とても面白いです！まどマギのほうも楽しみにしてます！ (2020年2月28日 21時) (レス) id: a1e0e2485c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サリア | 作成日時：2020年2月26日 1時
