待ち合わせ ページ39
〜貴方side〜
神童くんは剣城くんとスマホ越しにやり取りを交わす。そしてすぐに私の方へ向き直った。
神童「明日は部活が無いから、放課後に剣城と会う約束をした。場所は百雷神社近くの喫茶店。
あいつによると、『キラキラ様』は最近になって広がり始めたものらしい」
浜野「じゃあ、一緒に調べる？」
神童「ああ、そうなりそうだな。
Aは……明日なんて急だろうから、部活や予定があるなら無理しなくてもいい。どうする？」
明日の放課後は、通常通り部活がある。
終わるのは夕方……多分、それから稲妻町に行くとなると遅くなってしまうだろう。
貴方「部活終わりの、夕方以降なら来れそう。
でも待たせちゃうのも悪いし、先に調べ物してて！」
神童「わかった。もし何か情報が掴めたら、その都度伝える」
私を待っていたら遅くなってしまうだろうということで、とりあえず私は待機することになった。
いつでも情報共有ができるよう、2人と連絡先を交換する。
それにしても……
住んでいるところが隣町だと、どうしても不便だ。
今両親は海外出張中だから、門限は無いに等しいけど。
問題は、電車の時刻。そして手間。
面倒だなあ……。だけどまあ、元々無理を言って自分から稲妻町に通うことにしたわけだし、仕方ない。
とりあえず今回は、2人と剣城くんに任せよう。
剣城くん……剣城京介。
サッカーの試合でも、さっき会った時も、クールそうな印象を持たせる子だった。
彼は一体、何を願って魔法少年になったんだろう？
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作者名：サリア | 作成日時：2020年2月6日 21時
