【イナGO】魔法少年少女の戦い (ページ34)

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恋愛相談ページ34

～倉間side～

霧野は南沢さんの一件から俺があからさまに元気を無くしたので、事あるごとに電話してはどうでもいい話をしてくるようになった。

多分、それで俺の気を紛らわせて元気付けようとしてくれているのだろう。

心配してくれる気持ちは素直に嬉しいけれど。

倉間「今度は何だ？万引き犯捕まえた話の続きか？」

霧野「興味ないって言う割に毎回内容覚えててくれるよな、お前。

でも今回はいつもと違う……俺がお前に相談したいんだ」

相談？霧野が？

倉間「そりゃまた珍しい。いいぜ、聞いてやるよ」

どうせ神童のことだろう。

いや、神童メインの悩みじゃなくても絶対神童の名前は出てきそう。霧野のことだし。

霧野「神童……」

ほら、思ったそばから＿＿＿＿

霧野「……と、浜野が！今日Aと一緒にいた！！」

……？？は？

霧野「何か親しげに話してたし！何話してるのかまでは聞こえなかったけど！

俺だってAと話したかったのに！ていうかなんだあの2人！いつAと知り合ったんだ！」

えーと……俺はどう反応すべきだろうか。

痴話喧嘩？浮気？そもそも内容と状況が入ってこない。

倉間「……霧野、まずAって誰だ。お前に彼女なんていたのか？」

霧野「まだ彼女じゃない！」

“まだ”ってなんだよ！彼女にする前提！？

それに神童と浜野……あいつら日曜も一緒にいたのか。最近多い気がするな。

霧野「俺も知り合ったのはつい昨日なんだが、可愛くて優しくて、サッカーが超上手くて……なぜだか、もっと一緒にいたいと思うようになったんだ。

それで、その日のうちに気づいた。これはきっと恋……一目惚れだってことに」

倉間「そ、そうか。まーお前モテてた割にそういうの疎かったから、いいことなんじゃね？」

霧野「どこがいいことなんだ！今にも神童と浜野に取られそうなのに！」

いや早計にも程があんだろ！！

倉間「2人きりで会ってたならともかく3人で会ってたなら、少なくともデートの可能性は低いんじゃ」

霧野「そ、そうか。言われてみれば。

じゃあ何で3人で……くそっ盗み聞きすればよかった！」

倉間「おい」

俺は話を聞いているうちに、何だか面白くなってきた。

今まで恋愛沙汰に興味のなかった霧野が、こんな嫉妬心剥き出しにするなんて。

俺もそのAって奴に会ってみたくなる。

＿＿＿なーんて、言ったらきっと霧野は怒るんだろうな。