【イナGO】魔法少年少女の戦い (ページ31)

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天馬と南沢の行方ページ31

～神童side～

天馬が魔法少年だと知ったのは、俺が魔法少年として魔人と戦い始めてから数日後のことだった。

天馬は何を願ってキュゥべえと契約したのか。それは尋ねても「内緒です！」と教えてくれなかった。

正義感に溢れており、剣城と狩屋の3人でチームを結成しては日々戦っていた。「魔人退治頑張ろうね！」とよく意気込んでいたな。

しかし、ある日突然ぷっつりと連絡が途絶え、行方もわからなくなってしまった。

＿＿＿＿魔人にやられたのでは？

当初はそんな恐ろしい、考えたくもない推測が俺たちの間で流れた。

魔法少年少女は命懸け。人を殺す化け物と毎日のように戦わなければならないのだ。

だから、魔人にやられてしまったという可能性だって決して低くはない。絶対に認めたくないけれど。

しかし剣城はその推測を信じず、「あいつはまだ生きてる。俺はそう感じる」と呟いて、今も調べている。

次いで、南沢さんの失踪。

俺の知る限りでは、南沢さんは魔法少年ではない。

天馬の件と直接関係があるかはわからない。

原因不明の突然の行方不明者が出た場合、魔人の仕業であることが大半だ。

南沢さんもまた、結界に呑み込まれ出られなくなってしまった可能性がある。

神童「君が天馬のことをとても心配しているのはわかった。俺たちも今、あいつを探している最中だ。

しかし現状、手掛かりになるものが一切ない」

貴方「そんな……」

Aが俯いて肩を落とす。

貴方「私も……なにか、力になりたい」

落胆した様子のAに、腕組みをして何やら考え事をしていた浜野が声をかけた。

浜野「……あのさA。稲妻町が危険な町だってことは、昨日の戦いでわかっただろ？

それでも、この町で起こっている事件を調べたいって思う？

強い魔人に襲われて殺されるリスクや、現地の魔法少年や魔法少女のトラブルに巻き込まれるリスクと常に隣り合わせでも？」

神童「浜野、お前何が言いたい？」

何だか嫌な予感がする。そしてそれは的中した。

浜野「Aに覚悟ができているなら＿＿＿＿

この町で調査を続けさせてもいいんじゃね？って思ってさ」

＿＿＿＿

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