記憶の書き換え ページ21
〜貴方side〜
困惑する私に、浜野くんが説明した。
浜野「危害を加えてるわけじゃないから、心配しなくていーよ、星宮さん」
貴方「……Aでいいよ」
浜野「そう？ じゃ、A。
記憶を消すっちゅーか、書き換えてるんだよ。魔人の結界に迷い込んで襲われたのは、単なる“悪夢”。現実で起こった話ではないと。
そして夢としての記憶にすることで、その記憶は時間が経つにつれて徐々に薄れ、内容が消えていく。そうやって少しずつ忘れてもらうってわけ。
あんな化け物に襲われた記憶なんて、無い方がいいだろ？」
貴方「それもそうだけど……」
まあ霧野くんの記憶を変にいじってるわけじゃないなら、別にいいか。
言われてみればあんな出来事、忘れた方が霧野くんのためになるだろう。
浜野「で、何だったっけ？ Aがこの町に来た目的」
貴方「えっと……」
何から説明すればいいだろう？ 結論から切り出すべきか、順を追って説明すべきか。
貴方「あの、あくまで聞いた話というか、稲妻町での“噂”のひとつに過ぎないから、本当のことかわからないけど……」
浜野「稲妻町の“噂”ね〜。いろいろあるみたいだけど、Aはそれが気になって来たんだ？」
浜野くんが聞く姿勢を見せてくれる。
この機を逃すわけにはいかない。2人とも雷門中の生徒……真子の言っていた情報と合っている。
今この場ではっきりと聞こう。何を願って魔法少年になったか覚えてる？ と。
貴方「そうなの。それでできれば、あなたたちにひとつ質問が＿＿＿＿」
その瞬間、霧野くんのそばから立ち上がった神童くんが私の言葉を遮った。
神童「その必要はない」
＿＿＿＿
オチのキャラはまだ決まってないです。
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作者名：サリア | 作成日時：2020年2月6日 21時
