プロローグ〜不思議な感じ〜 ページ2
塾から帰って家のドアを開けた。
玄関を見ると、珍しくパパの靴があった。
リビングのドアを開ける。
グシャって聞こえた。
呆然とするしかなかった。
だって__
パパがママを刺してるんだもん。
夢かなにかと思った。
だから、頬を叩いた。
痛みを感じる。
私が頬を叩いた音にパパが気付き、こちらに顔を向けた。
「Aか…」
恐怖で足が震えたけど、こう声をかけた。
「なんで、そんなことをしてるの？」
「あぁ？こいつが魔法少女のカードを持ってたからだよ！
俺がずっと、欲しかったあのカードをなぁ！」
ママをこいつ。
そんなことでママを殺す。
この人はもう親じゃない。家族じゃない。
そう思った。
項垂れた。なぜか、悔しかった。
「んな…お前！」
その声に顔をあげた。
「グアッ…！」
見れば、白い学生服の少女が鉈と薙刀を足して2で割ったような武器でパパを刺しているではないか。
白い服はパパの返り血で赤黒い部分の方が多かった。
「行こっか…」
恐ろしい。
少女の表情は人を殺したというのに、一切変わっていない。
「何処に…？」
別の人に声をかけていると思いたかったが、この部屋には私と少女、血溜まりの中に倒れている両親しかいない。
だから、答えた。
少女が手をさしのべた。
握手を求めているようだ。
その手を握った。
辺りが白い光に包まれた。
「これで、私、"スノーホワイト"と貴方はバディ。」
バディ。相棒。
バディファイトで一緒に戦うというのか。
「そうだよ。バディファイトで一緒に戦うの。」
心を読まれたようだ。
恐ろしさが倍増した。
「怖いよね。けど、大丈夫。」
大丈夫なのか。
「じゃあ、何処にいく？…スノーホワイト。」
信じられる。信頼できる。
「近くの廃工場でも行こっか。」
少女は…
スノーホワイトは…
やっと小さく笑った。
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みかん - 今更ながら何度も読んでいます。何度読んでも面白いです。最後の展開が特に切なくて感動的でした。ほかの作品も頑張ってください。応援してます。 (2017年7月16日 11時) (
レス) id: a67bc316e8 (このIDを非表示/違反報告)
*氷姫* - こんにちは、*氷姫*です。 小説読ませてもらいました！ スゴく面白くて良かったです！ ((バディファイトはアニメを観てたので知ってました♪ (2017年5月16日 6時) (レス) id: e3798fded4 (このIDを非表示/違反報告)
ナバポ(プロフ) - すごい分かりやすい文章なのに読みやすいですね！憧れます(´∀`**)バディファあまり接点なかったですがタスクさん優しい´¶`こんな良作見せていただいて本当にありがとうございます！ (2017年1月2日 13時) (レス) id: 03f7a55e36 (このIDを非表示/違反報告)
アスタリスク@アスタと呼んで...！(プロフ) - 分かりました！ (2016年12月26日 10時) (レス) id: 00b9bb1c96 (このIDを非表示/違反報告)
シリウス(プロフ) - アスタリスク@アスタと呼んで...！さん» ここじゃ貼れてないみたいです…ボードでお願いできますか？ (2016年12月26日 8時) (レス) id: 85292224f5 (このIDを非表示/違反報告)
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