マーク・T コーンブレッド ページ41
※実在のマーク・トウェインが愛した米南部式。
「可愛いお嬢さん、道を尋ねたいんだけど」
Aが振り返ると、明るい髪色の元気な外国人。
肩を震わせるが、耳に聞いた通り日本語がペラペラみたい、向き直ると。
「って、それ、コーンブレッドかい?!」
「は、はい、お一つどうぞ?!」
店の前、Aは試食用のトレイを突き出した。一口サイズにカットされたコーンブレッド。
「ん!」
コーンの香ばしさ、艶やかな焼き色、シロップは優しい甘さの、ふわふわ。
「世界中の色んなモノを味わったけど、やっぱり此れだね!日本で食べられるなんて、何という幸運!」
凄いハイテンションな外人さん!
というか、道案内は?
「而もよく食べていた味に似てる!君は僕の心を掴む天才かい?」
そのカラッとした性格からか、
食べっぷりがいいからか。
「僕の国では感謝祭の時期によく食べるんだ!凄く美味しいよ!」
何でか、頭をぽんぽんと撫でられた。
大きな手、善い気持ち。バンダナずれていくけど。
「あの、シナモン味とおから味もあるので、是非……」
「えぇ!話には聞いていたけど、日本人って本当に、一から十を作るんだね!ファンタスティック!錬金術士みたいだ!君は凄い!」
抱き締められた。
外人さん、スキンシップが過激!
肌、当たってる!
「よし!組合の皆にお土産購っていこう!コーンブレッド、全部頂戴!大丈夫、ボスからお金は沢山貰ったから!」
ギルド?
ボス?
聞き慣れない単語の中でも、この店初の長い会計をしていく。
うわあ、ちゃんと日本円だ。
「ありがとう!」
大きなニ袋を抱え、彼は嬉しそうだ。
だから、彼の笑顔に負けない笑顔で、
「ありがとうございました!又お越しくださいませ!」
いつも通りの、とびっきりの笑顔で。
見送ろうとしたら、
「…………」
突如、彼はポカンとして。
どうしたのだろう。
「ねえ、僕はマーク・トウェイン……君は?」
「A、です?」
聞かれた質問にそのまま答えると、
「そうか、A」
呼ばれて、
「この辺りに余り被害が出ない様、ボスに掛け合ってみるね」
よく分からないことを述べ、
「きっと、また来るさ」
頬に接吻された。
「バイバーイ!」
そのまま上機嫌に去っていた彼。
Aは直ぐ立てず、長らく座り込んでいたそう、
二人共に、顔を赤くして――
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午(プロフ) - 美紅さん» 美紅様、リクエストありがとうございました。ごめんなさい、リクエストは現在受け付けておりません。ショートケーキは苺たっぷりの物が好きですね。いつもありがとうございます。また宜しくお願いします! (2021年10月28日 20時) (レス) id: 4dcd31a7db (このIDを非表示/違反報告)
美紅(プロフ) - リクはショートケーキの好物をお願いします (2021年10月26日 18時) (レス) id: 2c9c8b9b13 (このIDを非表示/違反報告)
もな - ごめんなさい!!!私の不注意で…!いや私アイス大好きなんですよ〜!関係ないんですけど() (2021年6月19日 0時) (レス) id: 2d978a239f (このIDを非表示/違反報告)
午(プロフ) - もなさん» もな様、先日のリクのご感想ありがとうございました!そして新たなリクエストをありがとうございます。申し訳ありませんが、現在リクは受け付けておりません、ご了承ください。この時期はずっとアイス食べたいですね!またのご来場をお待ちしております! (2021年6月12日 20時) (レス) id: 4dcd31a7db (このIDを非表示/違反報告)
もな - ありがとうございました…!!とっても良かったです………!!!!!出来ればリクエストでマーク・Tさんでアイスでお願いしたいです……!出来ればお願いします!! (2021年6月12日 14時) (レス) id: 2d978a239f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:午 | 作成日時:2020年1月1日 23時