07 交代 ページ8
中原中也は不敵に笑った。
いつもの黒い帽子を被った、茶髪の青年。
その小柄な体格からは想像出来ない程最強の、異能力もポートマフィアトップクラスの。
「お、お疲れ様です! な、何故、此の様な場所に……」
「おう樋口。首領から聞いてな、ちょッと覗きに来たんだよ」
そう云った。
「…………」
この人まで来るとは……やはり、異能が凄いと、やっぱり……。
まあ、はあ、と少し俯いた樋口に、中原は云う。
「それより手前、昨日から休んでねェだろ。オレが見といてやるから、休んでこいよ」
「え、ええ……?」
とんでもない言葉がきたと思った。
「いやいや、大丈夫です!私の管轄ですし、それに中原幹部には役不足ですよ!」
「んー、まァでも、オレいるのこッちな」
「え!」
虚空に向かって話していた樋口は、やっと中原中也の方に振り向くが、そこでかなり自分が限界なのを悟る。
「いや、でも、幹部に此の様な……」
「見ているだけだから楽だしよ、いいから行け」
幹部にここまで云わせてしまえばもう引き下がる他ない。
失礼しますと、樋口は退室して行った。
「目覚めたらすぐ、報告させるぜ」
そう云い、次に中原中也は自身の腕を見つめた。
801人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「文豪ストレイドッグス」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
午(プロフ) - リアさん» リア様、素敵なご感想とご指摘をありがとうございました!全然気付かなかったのでありがたいです。近いうちに修正します!またいつでも遊びに来てくださいませ! (2021年2月2日 23時) (レス) id: 4dcd31a7db (このIDを非表示/違反報告)
リア - 少し高圧的でしたかね?不快でしたら申し訳ない…更新頑張ってください!(唐突〜 無理矢理とか言うんじゃねぇ!) (2021年1月31日 23時) (レス) id: bba845c06e (このIDを非表示/違反報告)
リア - 凄く面白いですね!すぐ読み進めてしまいました!少し気になったのですが、34の所で夢主が芥川さんのことを龍之介さんではなく、芥川さんと言っていたのですが、これは意図的なものなのでしょうか?もし意図的にそうしているなら、すみませんが訂正されては如何ですか? (2021年1月31日 23時) (レス) id: bba845c06e (このIDを非表示/違反報告)
午(プロフ) - 徒花さん» 徒花様、ご感想ありがとうございます!頑張ります! (2019年6月30日 0時) (レス) id: b0368434d0 (このIDを非表示/違反報告)
徒花 - この作品初めて見ましたが面白かったです!頑張ってください (2019年6月29日 19時) (レス) id: 5d280f12f7 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:午 | 作成日時:2019年5月14日 21時