23 星に叢雲、花に風 ページ24
そう、その答えを待っていた。
本当に、出来る限り、この件は表沙汰にしたくない。
出来る限り、政府の上の方にも。
“ この嬢ちゃん、石Aを奪還し、太宰は殺せばいーんだな?やってやるよ ”
突如、少し楽しそうな声色が続く。
「終わり次第、速やかに報告願います。では」
詳細を云い終わる前に、電話は、切られた。
ため息をつく。
電話越しに、頭を潰されるのではないかと冷や冷やした程の圧力を感じたが、どうやら坂口の作戦は、中原のお気に召したようだ。
然しまた、電話しなければ。
「一体何故……Aさん」
写真の少女は、
戸惑いながらも、
笑っていた。
まるで、
誘拐ではなく、
デェトにでも、誘われたような。
その真意を確かめる為、
そして、太宰治との関係を割り出す為、
「頼みましたよ……」
ポートマフィア。
元相棒の、
双黒の
片割れと、
片割れを――
――引き合わせて。
これは本当に、正しい判断なのか?
その答えを解くために、坂口はサーバールームへと、戻って行った。
行き場のない感情を、胸の中に仕舞い込んで。
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午(プロフ) - 凛音さん» 凛音様、コメントありがとうございます!これからも頑張ります! (2019年7月13日 20時) (レス) id: b0368434d0 (このIDを非表示/違反報告)
凛音(プロフ) - いつも読んでいます!とても面白い!私は文ストの中では中也と太宰が好きなんです、これからも頑張ってください! (2019年7月13日 14時) (レス) id: 54808a52f2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:午 | 作成日時:2019年6月30日 0時