昔の君と今の君。2 (ページ8)

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8話ページ8

稜雅side

バレンタイン当日。

どーせもらえるわけが無い。

バレンタインという行事が嫌いだ。

毎年、Aには貰っていた。

それだけ。

もらえてるだけありがたい。

憂鬱でしかない。この日は。

今日はもう、闇。

闇の世界。

壁作る。

いつもよりもっと頑丈なやつ。

そう思いながら、廊下を歩いていると、

？『船津先輩、これ…！』

話しかけられた？

後ろを振り返ると、チョコを渡されていた。

稜『え？』

この人、俺にチョコ渡してる。

稜『人違いじゃ…？』
？『いえ、船津先輩に渡してます！』

変わった人もいるなと思った。

なまえも知らないのに。

誰かわかんないけど…

なんで俺なんかにくれるんだろ。

これ、受け取っていいのかな。

いや、でも、せっかく作ってくれたものを返す訳には行かない。

稜『あ、ありがとう。』

Aしか貰えないと思ってたのに。

今年は、奇跡が起きました。

今年は、初の2個です。

おめでとう。船津。

おめでとうなのか、これは。

？『それと、、彼女いますか？』

え、この子、、

もしかして、

俺の事、、

いや！！違う！絶対それは無い！！

自意識過剰すぎるよ、稜雅。

稜『…います。』
？『で、ですよね…でも、私、諦めませんから！！！』

え…？

？『船津先輩のこと、好きです！』

稜『え…』

自意識過剰じゃなかった…

？『彼女さんに負けないように、頑張りますから！！』

スッキリした様子で、走り去って行った彼女。

稜『え、いや、え？』

嘘だろ。

船津、人生初で告られました。

なまえも知らない女の子に。

でも、ごめんな。

俺、Aだけなんだわ。

✄--------------- ｷﾘﾄﾘ ---------------✄
どうも、作者です！
この作品、なかなか伸びないですね…笑
ぜひ、評価の方よろしくお願いします！！
作者、頑張りますので！

ではっ！