昔の君と今の君。2 (ページ21)

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21話ページ21

稜雅side

私『稜雅、薬買ってきて。』

薬？なんの？
お腹痛いのかな。

稜『ん？なんの？』
私『お腹痛い』

あぁ～、やっぱり。
歩き方が重そうだと思ったら、
そういうことか。

稜『あらま。近所にあったっけ？』
私『うーんと、5分ぐらい歩けばあるはず。』
稜『分かった。なんか欲しいものある？』

あ、こいつ、こういう日は食欲無いんだったっけ？

私『稜雅がいればなんもいらなーい』

お前は、素直すぎる。

稜『じゃあ、待ってろ。』
私『ありがとう。気をつけていってきてね』
稜『おう』

ジャンバーを着て、外に出る。

で、どこにあるんだ～。

あ、コンビニにもあるか。

多分、そのコンビニのこと言ってるだろ、Aも。

早く買いに行かないと。

他の人は知らないけど、
あいつ、相当ひどいらしいな。

俺にはわからない痛さだから、
どうすればいいのか分かんないけど。

あいつ毎回、『稜雅がそばにいてくれれば、いいや。』って言ってくれるから、
特に何もしてないけど。

コンビニに着いて、すぐに薬コーナーへ向かう。

いつも買ってるやつこれだ。

あと、お水と炭酸飲料を買った。

お水はAの。
炭酸飲料は俺の。

ついでにね。

姫が待ってるんで、早く帰らないと。

会計を済ませ、コンビニを早足で出る。

ん？見たことあるヤツいる。

拓弥さんですッ(^o^)
捕まったら困るぞ。早く帰らないと。

拓『お、稜雅じゃん。』
稜『おう。姫待ってるから、じゃあな』
拓『ラブラブやなぁ』

そうやなぁ。
なんとか、捕まらずに済んだ。

拓弥と別れて、
超特急で家に帰った。

稜『ただいまー』
私『おかえり』

顔が、死んでるw

すまぬ、笑ってしまった。

稜『はい、どうぞー』
私『ふへぇ。ありがと。』

薬とお水を渡す。

稜『あ…こぼしたww』

やったな、お前。

私『え、最悪。冷た』

奇跡的に布団にはかかってない。

稜『着替える？』
私『そんな力残ってない。』
稜『お腹冷えるぞ』
私『うわぁ、やっちまった。』

頑張って着替えろ。
俺はさすがに着替えさせられない。

稜『着替えは出す。どこ？』
私『そこの引き出しの3段目』

3段目な。

稜『なんでもいいの？』
私『うん。長袖ならなんでも』

長袖。

とりあえず、出してみる。

これ、半袖や。

あ、これ、長袖じゃない？見たことある。

お！正解！

稜『ほい。』
私『ありがとー』
稜『着替え終わったら言って』
私『はーい』

部屋から出て、Aが着替え終わるのを待つ。