【妖怪ウォッチ】みんなとの日常2【シャドウサイド】 (ページ49)

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温もりページ49

A「…いつまでも忘れないよと言う貴方の言葉が将来も変わらないとは信じられません。それならばいっそこの幸せを胸に、今日を限りに死んでしまいたい」

トウマ「嫌だよ…死んじゃ嫌だ！」

A「…もういいと思ったんです。忘れられるなら今死んでも同じだって」

ナツメ「本当にごめんなさい！大切な友達を忘れるなんて…」

A「…仕方ないですよね。妖怪の効果なんですから」

アキノリ「A…」

A「…もういいんです」

ナツメ「なんで…なんでそんなこと言うの！？」

A「…あはは」

アキノリ「な、何笑ってんだよ…」

A「冗談ですよ。そんな深刻な顔しないでください」

ナツメ「冗談…？」

A「はい。まあちょっとした仕返しみたいなものです…それにもともと怒ってませんし」

アキノリ「ったく、心配させんなよ！」

ギュッ

ナツメ「Aは本当に仕方ないなあ！」

ギュッ

トウマ「心配したんだから！」

A「うっ…重い…」

やっぱりAは僕にとって大切な存在なんだ

ごめんね

もう忘れたりしないから

今はこのままでいさせてくれないかな？

もう少しだけこの温もりを感じていたいんだ

でも

Aのさっきの笑みはどこか悲しげで

冗談じゃなかったような感じがしたんだ

まるで過去にそんな状況になったような

…気のせいだよね？

…きっと気のせいだよ

Aだったらちゃんと言ってくれる

だって僕はAと小さい頃から一緒にいるんだから

でも

Aの口から過去の話を聞いたことがない

言わないと決めているのか、言えないのか

なんで言ってくれないの？

僕が頼りないから？

言ってもどうしようもないから？

Aのこと、もっと知りたいんだ

Aが好きだから

好きな人のことをもっと知りたいと思うのは当然じゃないかな

言ってくれないなら無理にとは言わない

でも…

誰よりも長くいるんだから、教えてよ

A「…どうせすぐ忘れるくせに」

ポツリと言った言葉に、僕は気づかなかった