【妖怪ウォッチ】みんなとの日常2【シャドウサイド】 (ページ28)

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痕跡ページ28

トウマ「で、あっちの小さい方のお墓は？」

オババ「あの子のお墓じゃよ」

コマさん「そう…コマじろうのな…」

ナツメ「コマじろう？」

コマさん「俺の弟さ」

トウマ「コマさん、弟がいたんだ」

コマさん「うむ、昔の話だがの」

そう言いながらコマさんは花を口でくわえ小さいお墓の前に置いた

コマさん「コマじろうはいつも周りを跳ねまわってな、元気な奴じゃったわい。だがコマ犬が落ちてきて俺が死んだ時、一緒にいたコマじろうもぽっくり死んだ…俺は妖怪になりここに戻ってきた。だが…コマじろうはおらんかった…きっとあいつは妖怪にならなかったんだの」

必ず妖怪になるとは限らないからな…

コマさん「妖怪になった俺はいつしか、コマさんと呼ばれるようになった…俺は弟にコマじろうという名前をつけてやった…コマじろうは正義感が強かった。一緒に見回りをするのが日課だったが…今では俺一人。他にやることといえば…」

ケースケ「ナワバリでオシッコかあ…」

コマさん「コマじろう、今日はみーんな来てくれとるぞい」

オババ「おお！」

全「ん？」

オババ「これは一体どういうことじゃ！？なぜこんなところに穴が…」

アキノリ「うわ！本当だ！」

コマさん「なんと…」

オババ「まさか…コマじろうが墓から出てきたとでもいうのか！？」

ナツメ「え！？」

ケースケ「そんな…」

オババ「今になってコマじろうも妖怪になったのかもしれぬぞ…」

トウマ「ここは僕が！憑依！幻魔、義経！我に力を！」

義経「義経！参上！」

コマさん「そんなんで探せるんか？」

義経「私は、妖怪の残した痕跡をたどることが出来る」

ヒィィ…

地面には緑色のものが出てきた

コマさん「この先にコマじろうが…」

A「行ってみよう！」

私達は林を抜け、池の周りを歩き、ショッピングモールまで行き、やがて大きい池に着いた

義経「痕跡はここで途絶えているが…近くにいるはずだ」

コマさん「すまんの」

義経はトウマに戻った

ケースケ「また池か…」

ナツメ「確かに、ずっと水辺だったね」

アキノリ「おそらく妖怪になったばかりのコマじろうは喉が渇いていて、いくら水を飲んでもその喉の渇きが治まらず、人間の血を求める化け物へ変貌してしまったんだ！」

ケースケ「ひいいい！！」