そこの博士は世界一可愛い恋人です (ページ1)

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もう1人の仲間ページ1

sideA

俺には、ガキの頃からつるんでる幼なじみがいる。褐色肌に良く映える白髪にタレ気味の目……兄貴肌というかなんとうか、まぁ兎も角明るい性格で今はとあるグループのリーダーを務めているポケモン博士…そう、フリードだ

「おっ、コイツ見たことない！何処に居た！？」

『さぁー、どこだったかなぁ』

「教えてくれよ」

そのフリードが今現在…目の前でポケモン図鑑を見ているのだが、見たことのないポケモンが出る度に目を輝かせている。ポケモン図鑑とは言っても俺のスマホロトムに登録されているものだ。今までは他地方を飛び回っていて、つい最近この飛行船に帰って来た。他の仲間達の出迎えられて、それまで居なかった新しいメンバーとも顔合わせして……ようやく出来た時間が今に至る

『それよりも、リコちゃん…だったっけ？あの子のペンダント、なんか秘密ありそうだね』

「見てもないのに分かるのか。Aは流石だな」

『お前は何か知ってるのか？』

「知ってるけど今はまだ教えないぞ………とにかくお前が帰って来てくれて良かった。やっぱりちょっと寂しくてな、ずっと待ってたんだぜ」

『…ふーーん！？』

唐突に此方の心臓を貫く言葉をぶっ込んできたフリードは、俺を見て笑顔を浮かべた。何処かあどけなさの滲み出る笑顔に思わず片手で目元を覆って俯いた

「どうしたA」

『おめぇの可愛さどうにかしやがれ…』

「おま……お前そういう事急に言うなって言ってるだろ！」

『どぉぉっちが！先に！言ったんでしょうねぇ！！』

黒いインナーを着て、ゴーグルも外し髪を下ろしているフリードは机を叩いて立ち上がる。ふわりと香るシャンプーの匂いが鼻を刺激した

「俺は思った事を言っただけだって言ってんだろ！」

その匂いと言葉で…何時ぶりかに会えた幼なじみへの劣情が膨れ上がる。俺は目元に当てていた手を口元へと持っていき、立ち上がったフリードを下から見上げる

『…思った事を…ねぇ？……ふぅん、そう……へぇ…』

「…あっ」

しまった、と言わんばかりに顔に焦りを滲ませたフリードの胸元に腕を伸ばし、掴んだ胸ぐらを思い切り引き寄せる。そうすればバランスを崩したフリードが胸元に倒れ込んできて、柔らかい髪が首筋に当たった

『なら、たくさん甘やかしてやらねぇとなぁ』

「い…今のは言葉の綾っていうか……そーゆーのは、その…なぁ？やめようぜ」

そう言うフリードの耳が赤く染まっているのに気づき俺は小さく笑みを零した