お話 32 SIDE:ジョングク ページ32
.
「デビューできるなんて凄いことだと思うから、これ、僕からのプレゼントです。」
そう言って、時計を抱え込んでいる可愛らしいテディベアのぬいぐるみを車に乗り込む手前のヌナに手渡した。
「わぁ、嬉しいありがとう、グガ！大事に使うね！」
「僕だと思って寂しい時は話しかけてあげてください。」
「なぁに、それ」
笑いながらもテディベアをぎゅっと抱き込み、これからよろしくねー！なんていうAの笑顔は今思い出しただけでも尊いくらいに眩しい。
「でも、うん。なにかあったらこの子に話しかけて発散するよー！」
「うん、そうして。お守りだから。じゃあ、頑張ってね。」
「うん、頑張ってくるね！」
…なぁんて、しおらしく見送って。
事務所の車に乗り去っていくAに手を振り続ける両親を余所に、さっさと自室へと戻った僕は静かに閉めて扉に鍵を掛けた。
「僕から勝手に離れるなんて、許すわけないじゃん。」
手早くパソコンを立ち上げて、専用のイヤホンを付けてボリュームを調整する。
“今日は着いたらそのまま荷解きをして下さい。他のメンバーとの顔合わせは明日行います。”
“わかりました、宜しくお願いします。”
聞こえてきた会話は、今しがた去っていたヌナとヌナが所属する事務所の人間のもので。
「これくらいクリアならまぁ上出来ってとこ、かな。あー…でも、電池の交換は早めにしてもらった方がいいかな、あとで連絡しとかなくちゃ。」
折角盗聴器仕込んだのに、肝心の本体の電池が切れちゃったら意味ないもんね、なんてほくそ笑む。
まぁ、…Aが持って行った荷物の中にも予備はたくさん入ってるから、一つ切れたところで問題はないんだけど…念には念を、って言うしね。
…なんて。
お話 33 SIDE:ジョングク→←お話 31 SIDE:ジョングク
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1997人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「BTS」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
おるが(プロフ) - Rさん» お返事させて頂きました、ご確認いただければと思います♪ (2020年9月19日 19時) (
レス) id: 8701f20bcc (このIDを非表示/違反報告)
おるが(プロフ) - Rさん» 後ほどメッセージにてお返事させていただきますね、少々お待ちくださいませー； (2020年9月14日 9時) (レス) id: 18dc2cad43 (このIDを非表示/違反報告)
R(プロフ) - 続きが気になります！！パスワード教えて下さると嬉しいです！ (2020年8月25日 23時) (レス) id: 6721bb2d67 (このIDを非表示/違反報告)
おるが(プロフ) - 。さん» 先ほどこみゅツールのメッセージにてお返事いたしましたので、ご確認をいただければと思います♪ (2020年1月19日 12時) (レス) id: 8701f20bcc (このIDを非表示/違反報告)
。(プロフ) - 最高です！ぜひパスワード教えて欲しいですよろしくお願いします^_^ (2020年1月10日 23時) (レス) id: b29293d8b2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：おるが
| 作成日時：2019年1月7日 23時
