小話 その頃のヒョンライン2 ページ17
.
「ジミンにそっくりな奴…なんでしたっけ？」
「って、ナムジュン達…というか、テヒョンが力説してた。ヒョンはもう耳にタコができるぐらい聞かされたよ！それなのにさ、写真あるんなら見せてよ！って言っても絶対に見せてくれないんだよ?!酷いと思わないかい?!」
「…あー…そんなこと言ってましたね。そう言えば、俺も見せろっつったけど見せて貰えてないですね。」
それだけ似てる似てる言うのなら見せてみろといったのに、頑なに見せなかったテヒョンの楽しそうな顔が瞼の裏に浮かんできて、思わず目を見開く。
「眩し…。あー…シャワーでも浴びないとこれ、人前には出られませんよ…。」
「もうすぐ到着って連絡来てたから、浴びるなら早くしないと…！ユンギ先に行ってくるかい？」
「いいんですか？」
埃を被りかけていた部屋での重労働で肌に張り付いた服の不快感は半端ない。
ジニヒョンがいいって言ってるんだから先に浴びるか…と、弾みをつけてベッドから体を起こす。
「じゃあ、先にシャワー浴びてきます。…あ、ホソクには水は終わってから飲むって伝えといてください。」
「オッケー、了解。伝えとくから早く行ってきな〜」
「ありがとうございます。終わったら直ぐに声かけますね。」
「うん、よろしくー」
ジニヒョンとゆるいやり取りを終えて、足早にシャワールームへと急いでいたら、端末にナムジュンから「到着しました」とメッセージが入る。
「やべ…っ、…ま、いいか。」
少しくらい待たせても問題は無いだろう。
一瞬どうしようかと思ったものの、流石にこの汗まみれの恰好で人前に出るのはなぁ…という結論に達し、着ていた服を慌ただしく脱いで勢いよく出てきた温水を全身に浴びる。
「っつーか…これ、終わったら寝ちまいそうだな…。」
温かな湯水を全身に浴びながら、もう外に出る用事もないし、部屋着に着替えてしまうかな…とこの後のことに思考を巡らせた。
一方の長兄は…。
「ホソクー、これとこれならどっちがいいかな？」
「ヒョン、それは一体…」
「うん？泊まるならパジャマ必要だろう？特別に僕のを貸してあげようと思ってさ！」
「あー…、そういうことですか…」
どちらも絶妙にちょっと惜しいな…と思う柄のパジャマを片手にどっちがいいかなー…と悩んでいるジニヒョンを前に、新しいの出しませんか？とはもう言えず、どっちを選ぶべきか必死で考えていたら、端末が震えてナムジュンからのメッセージが表示された。
小話 その頃のヒョンライン3→←小話 その頃のヒョンライン1
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1672人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「BTS」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
おるが(プロフ) - トナさん» トナ様、大変お待たせ致しましたーーーーー!!!またお楽しみいただける様、ちょっとずつですが更新頑張りますねー！コメントありがとうございます！励みになります♪ (2022年4月13日 11時) (
レス) id: 8701f20bcc (このIDを非表示/違反報告)
おるが(プロフ) - いおりさん» お話愉しんで頂けているようで嬉しい限りです。まったりとですが更新を再開しておりますので、またよろしければ覗いてみてやってください♪コメントありがとうございました！ (2022年4月13日 11時) (レス) id: 8701f20bcc (このIDを非表示/違反報告)
トナ(プロフ) - 久々の更新待ってました...!!!!!!楽しみに待ってます♡ (2022年4月12日 1時) (レス) @page30 id: 277f38f1a9 (このIDを非表示/違反報告)
いおり - わちゃわちゃ感が最高で見ていて、笑顔になりました!!更新、楽しみに待ってます!!!! (2021年2月25日 19時) (レス) id: 0fd6172cb6 (このIDを非表示/違反報告)
おるが(プロフ) - たろさん» コメントありがとうございます♪お話、愉しんで頂けているようで嬉しい限りです♪まったりですがこれからも更新して参りますので、お楽しみいただける様頑張りますねー！ (2020年11月23日 2時) (レス) id: 8701f20bcc (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：おるが
| 作成日時：2019年9月16日 2時
