お兄ちゃん ページ3
・
出会いは、というかきっかけは、友達のこんな一言。
「A…。あんた本当にこの先大丈夫?」
『え?なんで?』
「あんた宿題はちゃんとやるし、定期テストは点取るし、基本は真面目だけど…さ、稀に見るバカとアホと天然さを持ち合わせすぎて心配だよ…」
『あ、ありがとう…?』
「いや褒めてないから」と頭をチョップされた。
え、なんで?今の褒め言葉だよね?
最後のはよくわからなかったけど。
「んー…。あっ、そうだ。三ツ谷くん!」
な、なぜ三ツ谷くん?
友達が呼んだのは初めて一緒のクラスになって隣の席になった、ちょっと奇抜だけど優しい男の子。名前は三ツ谷隆くん。
「どした?」
「ちょっとさ、隣の席の間だけでいいからこの子を少しでも落ち着きのある子にしてくれない?」
「『え?』」
見事に声がかぶった。
一体はてさて、私の友達は何を言っているのだろうか。
「三ツ谷くんってお兄ちゃんなんでしょ?」
『え!?お、お兄ちゃん!?』
全然そんな風には見えない。
なんかちょっとグレてる、典型的な一人っ子だと思ってた。
ハッ、人を見た目で判断しちゃいけないというのはこういうことか…!
『ご、ごめんね!』
「え、何が?」
一人でに考えて一人でに謝る。
ヤバいやつだと思われたかな…!?
あっ、こういうところが私のダメなところか…!!
「A、一回落ち着いて」
『う、うん』
「で、俺がなんだって?」
「だから、この子のお世話係をして欲しい」
「世話係…?」
なんかごめんね、三ツ谷くん。
これが始まりだった。
・
298人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「東京リベンジャーズ」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
水原カノ(プロフ) - 釉夢さん» えー!ありがとうございます!(*^^*)がんばりますっ! (2021年9月18日 15時) (レス) id: e0da8650d9 (このIDを非表示/違反報告)
釉夢(プロフ) - じゅ じゅつの作品から飛んできました! 夢主ちゃん天然でかわいいですね!投稿頑張ってください! (2021年9月16日 22時) (レス) id: 04e2962a49 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:水原カノ | 作成日時:2021年9月16日 21時