ギャップがすごいね、三ツ谷くん。【三ツ谷隆】

風邪 ページ12

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「なんか、今日顔色悪くないか？」


『えっ、そそそそうかな』


「“そ”多くね」


『あはは…』





気まずっ！勝手に私が気まずくなってるだけだけど…！

あれから、なんか、自覚をしたら他の男の子がただの人に見えて三ツ谷くんだけが何故か神々しく輝いている気がする…。

いや恋愛初心者すぎでしょ、私。





「本当に具合悪かったら言えよ？」


『う、うん！ありがとう』


「ん」





…どーしよ。



















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現在4時間目。

言われてみれば、今日はフラフラと少し目眩がする。

いつもならはしゃげる体育の時間が今日はなんとなく乗り気になれない。





『…なんでだろ』





んー…熱？

いや、ないな。馬鹿は風邪引かないって言うし！





「A！次うちらのチーム！行こ！」


『あ、うん』





今日はバスケットボールで女子を四分割のチームにしているから次は私の番が回って来たらしい。

立ち上がろうとしたその時。

本当に、一瞬だけクラッとして視界が逆転する。





『(…あれ、やば)』



















私はそこで意識を失った。





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