第七百話：逃走 5 ページ44
〈side DIO〉
あともう少し……少しでも距離を縮められたのなら、奴らはわたしのスタンドの射程距離内に入る。
そうなればこちらのものだ。
今は何をせずとも、この議員の男に車を運転させておけばいい。
DIO「……、ッ！」
ふと、窓の外の景色に目をやったわたしは、思わず顔をしかめた。
DIO「…花京院の……」
そこには、今言った通り、花京院のスタンドが張りついていたのだ。確か、〈
花京院が、このわたしを襲いに来たようだ。
緑色に輝くそいつは、両手のひらを向け合わせ、それを水平に構えた。
花京院「くらえ、DIOッ！エメラルドスプラッシュ！」
奴のスタンドの手の間に、キラキラと光る緑色の塊が複数生まれている。
エメラルドスプラッシュ……あのスタンドの体液を、破壊エネルギーとして凝固させたものだったな。
ーガシャァーン！
ウィル「う…うひぃぃぃぁぁっ⁉」
窓の外からこちらに放たれてきたソレらが、勢いよくガラスを叩き割った。情けない悲鳴が響く。
…しかし、こんなものにはスタンド能力を使うまでもない。
向かってくるそれのひとつに、拳を伸ばした。
……ービシィッ！
花京院「な…なにッ⁉」
握っていた拳から人差し指を伸ばす。最大限に伸ばされた指先が、奴の放ったエネルギー弾を弾いた。
跳ね返したソレが、今度は別のエネルギー弾へ当たり、また跳ね返されたエネルギー弾がまた別のエネルギー弾へ……。
そして、複数の弾丸のその一切が、わたしに触れることはなかった。
花京院「な…なんてヤツだ……！」
エネルギー弾の軌道は、全て見えている。こんなものはスタンドに頼るまでもないのだ。
よって、「指を伸ばす」というたった一つの、小さな動作で、貴様の攻撃など全てかわすことが可能だ。
花京院「シートから少しも腰を浮かさずに、指一本で全ての攻撃をかわすなんて……！」
ところで、花京院。
気づいているか？貴様がわたしの目の前にいると言うことは、それが何を意味するのか。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
〈side 花京院〉
く…くそっ！まさか全てかわされるとは！
人間と同じような見た目をしているくせして、こんなにも圧倒的な力を誇っているのか…このDIOという男は…。
花京院「……うっ⁉」
突然、目の前に現れた黄色い拳に、思わず驚嘆の声をあげてしまった。
…まさかッ！これがDIOのスタンドー……
〈
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サナ - 前の誰かに教えてほしくて13で、まさかの、推しに告られるとは………。びっくりです。(この作品最近ハマってますっ！キュウべえさんの作品まじ神っ！！) (2022年8月13日 13時) (
レス) @page11 id: d7d01d7c2d (このIDを非表示/違反報告)
キョウべえ(プロフ) - ピーカンパイさん» わ〜！ぜひぜひ仲良くしてほしいです！ゼペット……すみません、流行に疎くて、よくわからぬのです。いつもありがとうございます！ (2020年7月11日 19時) (レス) id: f69dbdccac (このIDを非表示/違反報告)
キョウべえ(プロフ) - こけし@黒死牟さんはロリさん» ぜひお願いします…DIO様をチャチャッと倒しちゃってください！旅行か〜、そういうお話も楽しそうです！ (2020年7月11日 19時) (レス) id: f69dbdccac (このIDを非表示/違反報告)
ピーカンパイ(プロフ) - のりぴいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいあとのりぴーの誰かに教えてほしかったのところで(最高すぎて)昇天しました。キョウべえさんのせいです。おわびに友達に(((ゼペットっていうゲームしましょ((( (2020年7月10日 17時) (レス) id: 72c8a4a708 (このIDを非表示/違反報告)
こけし@黒死牟さんはロリ(プロフ) - DIOﾁｬﾝは私が倒す みんなは幸せに 旅行でもｲｷﾅｻｧｲ (2020年7月8日 16時) (レス) id: ae1e4ed40f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：キョウべえ | 作成日時：2020年7月5日 6時
