第六百七十三話：病院にて 1 ページ17
〈side ボインゴ〉
昨日、ホル・ホースさんが目を覚ましました。
廊下でバッタリ出会ってしまったので、ぼくはホントは焦ったんです。だって、ホル・ホースさんの額に銃弾が直撃したのは、ぼくが予言の解釈を間違えたからなのですから。
ホル「……なあ。」
ボイ「ハ、ハイッ⁉」
ホル「俺達、どこかで会ったことあるか？」
ボイ「……へ？」
ぼくは女の人ではないので、当然これは口説き文句とかじゃあありません。びっくりしました。
その日のうちの検査でわかったのですが、ホル・ホースさんは、なんと記憶障害になってしまったらしいです。
ホル「覚えてること？んーと、俺のスタンドのこととか、自分のことはちゃ〜んと覚えてるな。…で、お前、名前は？」
ボイ「ボ、ボインゴです。ハイ。」
ホル「…ん〜と…ボインゴ、ボインゴ…」
病院内は禁煙なので、棒付きのアメ玉をくわえていたホル・ホースさんは、ぼくの名前を繰り返しました。
二人してベンチに座っていると、ホル・ホースさんは難しい顔をしながら、額をトントンと叩いています。
ホル「ん〜〜……んっ、悪りぃ、思い出せん！」
ボイ「そ、そうですか、ハイ。」
そんな盛り上がらない会話をしていると、後ろからチョンチョンと肩を叩かれました。
振り返れば、ンドゥールさんです。この人は怖くないので好きです、ハイ。
ンド「ボインゴ、誰と話してるんだ？」
ボイ「あ、えっと、ホル・ホースさんです。」
ンド「ホル・ホース？…なんだ、お前、もう目が覚めたのか？タフなヤツだな。」
ホル「…んんっと？アンタ誰だっけ？」
ンド「はあ？」
ンドゥールさんは、眉間にギュッとしわを寄せました。ホル・ホースさんが冗談を言っていると思ったのでしょう。
正直なところ、ぼくもイマイチ信じられません。
ンド「…ああ、そうだ。ボインゴ、オインゴがお前を探していたぞ。」
ホル「オインゴって、あいつのことか？ほら、今こっち来てるヤツ。」
ボイ「え！おにいちゃんが？」
ホル・ホースさんの指差した方向を見ると、そこには確かにオインゴにいちゃんがいました。
ぼくを見つけると手を振ってきたおにいちゃんですが、その表情が唐突に固まります。
オイ「ホル・ホースッ！てめぇーーッ！」
院内に響き渡るほどの大声でおにいちゃんが叫びます。ズンズンとこちらに向かって来たオインゴにいちゃんに、ンドゥールさんはため息を吐きました。
名前を呼ばれたホル・ホースさんは、きょとんとして首をかしげたのでした。
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サナ - 前の誰かに教えてほしくて13で、まさかの、推しに告られるとは………。びっくりです。(この作品最近ハマってますっ！キュウべえさんの作品まじ神っ！！) (2022年8月13日 13時) (
レス) @page11 id: d7d01d7c2d (このIDを非表示/違反報告)
キョウべえ(プロフ) - ピーカンパイさん» わ〜！ぜひぜひ仲良くしてほしいです！ゼペット……すみません、流行に疎くて、よくわからぬのです。いつもありがとうございます！ (2020年7月11日 19時) (レス) id: f69dbdccac (このIDを非表示/違反報告)
キョウべえ(プロフ) - こけし@黒死牟さんはロリさん» ぜひお願いします…DIO様をチャチャッと倒しちゃってください！旅行か〜、そういうお話も楽しそうです！ (2020年7月11日 19時) (レス) id: f69dbdccac (このIDを非表示/違反報告)
ピーカンパイ(プロフ) - のりぴいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいあとのりぴーの誰かに教えてほしかったのところで(最高すぎて)昇天しました。キョウべえさんのせいです。おわびに友達に(((ゼペットっていうゲームしましょ((( (2020年7月10日 17時) (レス) id: 72c8a4a708 (このIDを非表示/違反報告)
こけし@黒死牟さんはロリ(プロフ) - DIOﾁｬﾝは私が倒す みんなは幸せに 旅行でもｲｷﾅｻｧｲ (2020年7月8日 16時) (レス) id: ae1e4ed40f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：キョウべえ | 作成日時：2020年7月5日 6時
