林檎に惑わされる ページ8
デラックスメンチカツサンド事件から数日後。
あの男──エペルは、いつにも増して絡んでくるようになった。
ほら、今日だって
同じ授業を選んで、私の隣の席で一緒に食べて。
最初こそ嫌がっていた私だが、それが、徐々に当たり前と化してきている。
部活でだって、エペルと組まされることが多くなって、いつのまにか
私＝エペル
エペル＝私
みたいなことになっていた。
「ねえ、エペル」
「ん、なに？Aチャン」
「あんたさ……」
“私と絡んでて飽きないの？”
次の授業に移動しているとき、私がそう言えばアイツはくすりと笑って
“飽きないよ。好きだから、かな”
確かにアイツは、そう言った。
「──……変な奴」
「ふふ。でも、Aチャン嫌がらなくなったよね」
知らないうちに、私は彼のことを受け入れ始めているらしい。
「あっ、ま、待ってよ」
自覚し始めると途端に恥ずかしくなってきた私は、彼を置いて急ぎ足で廊下を歩いた。
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最初は、ぱー(プロフ) - とても面白かったです！また次回作楽しみにしています！すずめ先生！ (2020年4月10日 16時) (
レス) id: 9e43d059be (このIDを非表示/違反報告)
最初は、ぱー(プロフ) - 面白いくて一気に読んじゃいました！！次の更新楽しみに待ってます (2020年4月10日 12時) (レス) id: 9e43d059be (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：＊＊すずめ＊＊ | 作成日時：2020年4月9日 10時
